「変形ユニット家具」を使用した先進的オフィス・ラボ空間の研究と検証
<指導教員>内藤 将俊
<発表日時>2023年11月9日~2023年11月10日
<発表場所>本館5階533室
生活環境学科の建築・住環境系3年生を対象に、夏休み期間を利用して「設計サマースクール」を開催し、以下を予定しております。
「自分の通った小学校の未来化プロジェクト」
小学校は誰でも通ったことのある慣れ親しんだ公共施設です。2020年より教育指導要領が改定され、「アクティブラーニング」の導入が開始されました。また、並行してGIGAスクール構想が加速化し、ノートパソコンが配布され、学級数が35人へ引き下げられるなど、学ぶ場が大きく変化しつつあります。そこで、COVID-19を経験した教育環境を熟考したうえで、自身が通った小学校の改築を通じて、これからの学校建築のあるべき姿を提案してもらいます。
News
2024年度
デスクと壁面を紡ぐ蛇行平面展示タワー
先進的な作業環境(オフィス・ラボ空間)の研究、およびそれに付随する家具等を以下に主眼をおいて設計した上で実際に製作し、その一部において、組み立ての様子も発表(一般公開)いたしました。
(蛇行展示タワー製作図1・2:別添資料参照)
・女子大生が自ら組み上げられるような生産性を有すること
・自立しない柱を組み合わせることで自由に平面を変化させ、柔軟に設置スペースにフィットし、かつ、10段以上の棚板がとりつく「変形ユニット家具」とすること
・安価で短時間で製作できること
・構造的合理性を有すること 等
12段の棚板がとりつく、約20本の「自立しない柱」で構成されており、筋交いの役割を果たす棚板や背板を効率よく適所に挿入していくと全体が固まるよう計画されています。
逃げをとらず、ジャストな寸法でカットされた板が全体の水平や垂直を確保していく構造です。
施工は「全員で柱を持つ」ことから始まり、徐々にその数を減らしていくといったコミカルな工事となりました。
ラボ組み立て部品としては、DIY素人女子が行う組立や解体に対する作業性と費用を考慮し、収納棚の棚板および隔板には厚さ15㎜の三六判ランバーコアを計3枚と力板に厚さ2.4mmのシナベニヤを1枚、さらには30×40×1950㎜の間柱用木角材を計39本の3種のみを使用し全体を組み立てています。
軸組み展示デスクや木ルーバー天井、展示タワーが生み出す集中空間
先進的な作業環境(オフィス・ラボ空間)の研究、およびそれに付随する家具等を以下に主眼をおいて設計した上で実際に製作し、その一部では、組み立ての様子を発表(一般公開)いたしました。
(蛇行展示タワー製作図1・2:別添資料参照)
・女子大生が自ら組み上げられるような生産性を有すること
・柱や梁、壁といった主要構造部の役割を果たしつつ、隣接する製図室との程よい連続性を実現すること
・安価で短時間で製作できること
・構造的合理性を有すること 等
製図室との界壁を兼ねる軸組み展示デスクと展示タワー、及び反対面のスチール本棚デスクは、天板や天井木ルーバーで連結されている。棚に優秀な作品を展示することで、程よい閉鎖感が生まれる。将来的には、PCでの3Dプレゼン作業を行うための空間へと移行していく予定となっています。
ラボ組み立て部品としては、DIY素人女子が行う組立や解体に対する作業性と費用を考慮し、収納棚の棚板には厚さ15/18㎜の三六判ランバーコアを計12枚と力板や天板化粧材に厚さ2.4mmのシナベニヤを7枚、さらには30×40×1950㎜の間柱用木角材を12本、30×40×3985㎜の間柱用木角材を36本使用し全体を組み立てています。
先進的オフィス・ラボ空間
~軸組み展示デスクや木ルーバー天井、展示タワーが生み出す集中空間~ 製作図1
【施工手順を考慮した製作図】
女性がホームセンターで手軽に購入できる材料を用いて、かつ、短期間(4日)で施工することを前提としているプロジェクトであるため、軸組み展示デスクや木ルーバー天井を3分割して軽量化し、かつ、床面で全てを組み立てた後に立ち上げるたり、天井面に持ち上げたりできる構成となっている。平面・立面・天井伏せ図、および、1/20の詳細模型で繰り返し検討することで、緊張感のあるPC作業スペースが創出されました。
先進的オフィス・ラボ空間
~軸組み展示デスクや木ルーバー天井、展示タワーが生み出す集中空間~ 製作図2
先進的オフィス・ラボ空間 改修中写真1: 軸組み展示デスク作業
安価な野縁用木材を床面で組み合わせた後に、立ち上げるため、非常に軽く、かつ頑丈な構造となっている。力板を適所に配置することで、プライバシー性もコントロールしています。
先進的オフィス・ラボ空間 改修中写真2: 木ルーバー3段天井作業
直方体の単調な空間に動きをだしつつ、優しく領域が分けられるよう、ルーバー方向を直行させた市松模様を採用しました。ピッチを繊細に調整して全てのラインを揃えた設計となっています。
先進的オフィス・ラボ空間 改修中写真3: 木ルーバー3段天井リフトアップ作業
両壁面家具が壁、展示タワーが柱、木ルーバー天井が梁のような役割を果たすことで総合的に安定し、既存躯体に固定せずとも、押しても全く揺れない強固な構造となっています。
先進的オフィス・ラボ空間 改修中写真4: 市松模様木ルーバー3段天井
3分割された木ルーバー天井パネルは、各々が上下に噛み込む構成となっている。照明やスピーカー等の設備機器のメンテナンス性を考慮しつつ、動きのある空間を生み出しています。
先進的オフィス・ラボ空間竣工写真1
~軸組み展示デスクや木ルーバー天井、展示タワーが生み出す集中空間~
長さ4m・高さ2.2mの軸組展示デスクや3段木ルーバー天井、2台の展示タワー、スチール本棚デスク(改修)、6台の机下収納によって構成されたPC作業スペースである。費用と加工性を考慮した上で30×40mmの木角材と15mm厚ランバーコアを主材料とし、天板高さや水平・垂直の角材のラインを可能な限り揃えることで緊張感が伴う集中するための空間を創出した。両壁や天井面、展示タワーを連結することで、非常に耐震性が高い構造となっている。
先進的オフィス・ラボ空間竣工写真2
製図室との界壁を兼ねる軸組み展示デスクと展示タワー、及び反対面のスチール本棚デスクは、天板や天井木ルーバーで連結されている。棚に優秀な作品を展示することで、程よい閉鎖感が生まれる。将来的には、PCでの3Dプレゼン作業を行うための空間へと移行していく予定となっている。
先進的オフィス・ラボ空間竣工写真3
製図室から軸組展示デスク越しに、2塔の展示タワー、及びスチール本棚デスクをみた写真です。。材料の組み合わせによってできる水平や垂直に伸びるライン状の影や家具の重なりによる立体感によって空間の力強さを創出しています。木の香りに包まれながら作業に集中できる落ち着いたスペースとなっています。








