生活科学部 食生活科学科 准教授
森川 希(もりかわ のぞみ)
MORIKAWA Nozomi
研究室 | 日野キャンパス 本館267 |
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専門分野・専攻 | 公衆栄養学、栄養疫学 |
教育研究情報 | 研究者情報データベースへのリンク |
最近の研究テーマ等
生活習慣病の予防・改善を目的として、主に減量指導や減塩指導で用いるツールの効果的な活用方法を検証しています。
人びとに栄養面からの介入を行う際には、対象者の栄養状態や食生活をアセスメントすることから始まります。例えば、エネルギー摂取量がちょうど良いかどうかは、体格をみればある程度わかります。しかし、個別の栄養素はそうはいきません。近年は、高血圧や脳卒中、胃がんの予防において食塩摂取量を減らすことが重要視されていますが、どのくらい食塩を摂取しているのかを調べることは容易ではありません。栄養素摂取量のアセスメントは正確かつ簡便であることが重要です。当研究室では、栄養調査の実施者・被調査者にとって最良の方法を検討するための調査を様々な観点から進めています。
主な担当授業と概要
公衆栄養学a、b(管理)
わが国における公衆栄養活動の歴史、現在の健康・栄養問題及びこれらに対する取り組みの現状を知るとともに、適切な介入プログラムをマネジメント(計画、実施、評価、改善)するための理論や実践方法を学びます。
栄養疫学実習(管理)
各種栄養政策の背景にある疫学研究を理解するとともに、自ら統計解析を行なう上での基礎能力を身に付けることを目的として、表計算や統計解析ソフトを用いて演習を行ないます。
研究室・ゼミ紹介
生活習慣病の予防をテーマに、様々な支援ツールや、介入方法の研究を行なっています。
主に生活習慣病予防の観点から、食品や栄養素摂取量の現状について統計資料を用いて調査し、対策を考案します。また、塩分摂取量簡易測定器を活用した減塩指導に関する研究を行なっています。
個別指導が中心の小規模ゼミですが、お誕生日会や食事会などのイベントも実施しています。
卒業論文題目
塩分摂取量簡易測定器による食塩摂取量のセルフモニタリングが減塩指導に対する意識に及ぼす影響
本学学生のダイエット実施者の特徴
糖尿病の食事療法および民間のダイエットにおける炭水化物制限
ほか
趣味・特技
趣味: ピアノ、絵画鑑賞
軽音楽部のOGでもあり、顧問をしています。
受験生へのメッセージ
多くの方が、将来の就職を視野に入れて、進学先を検討されていることと思います。しかし、資格取得や就職だけが目的であれば大学以外の進路もあるはずです。「どんな仕事をしたいか」よりも「大学で何を学びたいか」が明確であったほうが、入学後の生活は充実したものになるでしょう。自分のためだけに時間を使える時期は長くはありません。
入学後は、「実践に来て良かった!」と思っていただけるよう、幅広く皆さんをサポートできればと思っています。