香雪記念資料館 第25回 学祖・下田歌子展 生誕から宮中奉仕、結婚、女子教育の道へ(4/1~)
実践女子学園の創設者である下田歌子は、1854(安政元)年に美濃国恵那郡岩村藩(現在の岐阜県恵那市岩村町)の藩士、平尾鍒蔵(じゅうぞう)、妻房(子)との間に長女として生まれ、鉐と名付けられました。生家の平尾氏は岩村藩主松平氏に代々仕え、学問に優れた質実な家柄でした。祖父の東條琴台(とうじょうきんだい)は儒学者として知られ、多くの著述を出版しました。しかし幕末に出版した地図が幕府の禁に触れ、越後高田藩邸に幽閉されました。父の鍒蔵もまた、幕末にあって尊皇を説く学者でしたが、藩内の勢力争いに巻き込まれ、謹慎、役職・家祿の停止など、不遇の時代を過ごします。こうした中で、成長した鉐でしたが、幼いときから和歌や俳句、漢詩、書画に才能を発揮しました。
明治新政府成立によって転機が訪れ、1870(明治3)年、父・鍒蔵が明治政府に出仕することになり、鉐も父の後を追って翌年単身上京し、和歌を加藤千浪、八田知紀に学び、後には八田知紀の高弟・高崎正風の教えを受けました。また祖父の東條琴台からも漢学、古典その他の教えを受けました。
1872(明治5)年、鉐は八田知紀その他多くの人々からの推挙を受けて宮中に出仕し、明治天皇の皇后(昭憲皇太后)にお仕えします。そして優れた歌才によって、皇后より「歌子」という名を賜りました。
今回は、下田歌子の生誕から宮中奉仕、下田猛雄との結婚、女子教育の道を歩むきっかけとなった桃夭学校関係の資料を、歌子の人格形成に欠くことのできない家族の資料とともに展示します。
【会 期】2026年4月1日(水)~5月29日(金)
【開館時間】10:30~17:00
【休 館 日】土・日曜日、5月4日(月)~5月7日(木)
【入 館 料】 無料
【会 場】実践女子大学香雪記念資料館 企画展示室1・2
【主 催】実践女子大学香雪記念資料館








