吉田 雅彦 (人間社会学部ビジネス社会学科教授)
(実務から見た経済学・経営学、観光、企業・業界研究、キャリア形成)
『起業・企業支援の実践—これからを担う人たちへのエール』
著者:佐藤 利雄・吉田 雅彦
出版社:鉱脈社(2025年4月)
本書は、インキュベーションマネージャー(IM)・コーディネーター(CD)という仕事の魅力・楽しさを、これからの起業・企業支援を担う人たちに伝えるエール・応援メッセージである 。
佐藤利雄と、執筆サポート役の吉田雅彦が書き著した。
佐藤利雄は、苦労しながら、わくわくしながら取り組んで、IM・CDの仕事を確立して評価され、日本初の“シリコンバレー型IM・CD”となった。これからの起業・企業支援IM・CDを担う人たちに、佐藤利雄からのエール・応援メッセージを伝えることができたらとてもうれしい。(「はじめに」より)
■著者より
私は、1984~2015年、通産省・経産省に勤めた実務家教員です。2015年から大学教員に転身し、2020年から実践女子大学に勤務して、経済学と経営学の基礎を幅広く教えることになりました。最新の経済学と経営学の基礎を学び直すことで、実務の本質のいくつかが見えてきました。この本は、実践女子大学に来なかったら生まれなかった本です。
本書は、日本初のシリコンバレー型インキュベーションマネージャー(IM)・コーディネーター(CD)として有名な佐藤利雄さんの起業・企業支援の様々な技法を経営理論で解説しています。佐藤利雄さんとは、2003年から、有名なIM・CDと経産官僚という関係性、私のルーツが岩手県というつながりで交際がありました。佐藤利雄さんの技法を若い人に伝えるマニュアルを書きたいと思って着手しましたが難航しました。現場の実務(暗黙知)は、現場を知らない人に伝えるのは難しいからです。
この本は、佐藤利雄さんの全霊をかけた仕事(暗黙知)を、経営にかかわる形式知の集合体である経営学全部を使って、若い人に伝える本になりました。形式知は、現場を知らなくても伝わります。何人かの若手IM・CDや、学生に、この本を読んでもらって、この試みが成功したことを確認し、嬉しく思っています。
■目次
はじめに
第1章 IM・CDとは?
第2章 日本初の“シリコンバレー型IM・CD” 佐藤利雄が生まれた背景
第3章 日本初の“シリコンバレー型IM・CD” 佐藤利雄が歩んだ道
第4章 佐藤利雄の仕事の流儀 IM・CDのマインドセット
第5章 佐藤利雄の仕事の流儀 IM・CDの手法
第6章 IM・CDの成果事例