山本 浩貴 (文学部美学美術史学科准教授)
(欧米と東アジアを中心とする現代美術史。特に社会・政治的な芸術実践について。)
『いつの日かガザが私たちを打ち負かすだろう
-早尾貴紀対談集-』
出版社:青土社(2025年6月)
〈ガザ〉に断罪される世界
パレスチナではいまなお多くの人たちが傷つき、そして、先鋭化を増すアメリカをはじめとした世界の暴力的な構造の中心に、ガザがある。この現実を前に、私たち自身にあらためて真剣に問うべきこととは何か。歴史、文化、社会、政治といったさまざまな視点による6つの対話。
■著者より
パレスチナ/イスラエル問題の専門家・早尾貴紀さんの対談集に、ぼくとの対談が含まれています。ジョー・サッコのコミックを事例として、紛争や虐殺という事態に直面してヴィジュアル・アートの可能性について議論しています。
■目次
序章
I ガザの根源
第1章 パレスチナで起こっている本当のこと ×小田切拓
第2章 パレスチナと第三世界-歴史の交差点から連帯する ×金城美幸×林裕哲
II 抵抗の文化
第3章 抵抗する声—本当に必要な、ガザの現場からの、内部からの、当事者からの声を伝える
×松下新土
第4章 抵抗と虐殺をいかに描くか-アート/コミック・ジャーナリズムの可能性 ×山本浩貴
III 難民の生
第5章 人びとが歴史を動かすとき ×藤田進
第6章 難民はつくられる-ガザとルワンダを中心に ×小田切拓×米川正子