児島 薫 (文学部美学美術史学科教授)
(絵画を中心とする日本近代美術史。特に官展の画家、女性画家などについて。)
『藤島武二研究-「東洋」の女性像 「帝国」の風景画』
出版社:中央公論美術出版(2026年4月)
藤島武二(1867~1943)は明治から昭和前期までの長きにわたり日本の洋画界を牽引した人物であり、現在も高く評価されている。本書ではあらためて藤島の画業を彼が生きた時代の文脈に戻して考察し、画家が描いた女性像や風景画を、そうした時代の日本の理想を映し出すものとして読み解いていく。東アジアの近代美術史でも注目される藤島の画業について、豊富な新資料によって新たな視点から論じる研究書である。
■著者より
ブリヂストン美術館に勤務していたことから藤島武二について書く機会があり、『女性像が映す日本 合わせ鏡の中の自画像』(2019年、ブリュッケ)のなかの一章にまとめました。今回はその後の論文を加えて全体を書き直し、一冊としました。
■目次
はじめに
1章 初期の画歴
2章 津への赴任から東京美術学校助教授着任まで —書簡を中心に
3章 自然主義への転換と白馬会での活動
4章 『明星』の時代の活動
5章 憧憬の「天平時代」
6章 フランス・イタリア留学
7章 帰国から文展審査委員まで
8章 装飾画の試み
9章 藤島の「東洋」
10章 「東洋」観の変化
11章 風景画への取り組み
12章 台湾での制作
あとがき/初出一覧/図版出典一覧/索引








