実践女子大学SGIS研究所主催研究会 「スポーツデータ分析 × ジェンダー視点 : データ化される身体・スポーツの未来」開催のお知らせ(9/16)
近年、男女二元論的なステレオタイプに陥ることなく、生物学的性(sex)・社会的・文化的性(gender)、さらにはその他様々な属性等との交差性(intersectionality)の分析を行うことで、新しい発見・価値を創出しようとする「ジェンダード・イノベーション」が注目されています。実践女子大学でも、社会変革に向けた交差性分析・参加型アプローチの手法開発に取り組むべく、新たにプロジェクト研究所(2025-2027年度)として、「ソーシャル・ジェンダード・イノベーション研究所(SGI2: Social & Gendered Innovations Institute)」を立ち上げました。
初年度は、研究所メンバーの専門領域・関心領域を軸に、交差性や性差の議論、分析のあり方・活かし方についてざっくばらんに意見交換を行うことで、新しい社会デザイン・共創の種を探索する、探索的研究会シリーズを開催していきます。
第1回は、SGI2メンバーである今田一希先生の専門領域「スポーツデータ分析」を軸に、スポーツデータサイエンスの小泉和之先生、スポーツ社会学の山本敦久先生をお招きし、「スポーツデータ分析 × ジェンダー視点」の可能性や課題、データ化される身体・スポーツの未来について議論します。
男性を中心に発展してきた近代スポーツは、二元論的な男女の区別がより顕著に可視化されている領域です。データサイエンスの進展がそうした今のスポーツデータ分析でどのような可能性をもたらせてくれているのかをおさえつつ、ジェンダー等で存在するデータそのものに圧倒的な偏りがある現状から今後のスポーツにおける性差・交差性分析のあり方について、登壇者の方々と一緒に考えてみましょう。
■ 開催概要
開催日時: 2025年9月16日(火)14:30-16:30
参加方法: 対面(実践女子大学渋谷キャンパス 120周年記念館)
お申し込み(無料・要事前登録):
以下、Peatix(ピーティックス)にてお申し込みください。
■ 登壇者(発表順・敬称略)
小泉 和之(こいずみ かずゆき)・順天堂大学健康データサイエンス学部・准教授

専門分野: スポーツデータサイエンス、統計学、機械学習
最近の研究テーマ等:統計分析により様々な観点からスポーツにおける「妥当な評価指標」の開発とデータサイエンスによる「発見」を行う。主な著書として、『機械学習 : データを読み解くアルゴリズムの技法』(朝倉書店、2017)、『統計モデルと推測』(講談社、2019)など。スポーツデータサイエンスコンペティション運営委員。
山本 敦久(やまもと あつひさ)・成城大学社会イノベーション学部・教授

専門分野: スポーツ社会学、カルチュラル・スタディーズ
最近の研究テーマ等: スポーツと最先端テクノロジーの接続/社会課題解決のプラットフォームとしてのスポーツ。主な著書として、『ポスト・スポーツの時代』(岩波書店、2020)、『アスリートたちが変えるスポーツと身体の未来——セクシュアリティ・技術・社会』(編著、2021年、岩波書店)など。
■ 指定討論者(敬称略)
今田 一希 (こんだ かずき)・実践女子大学人間社会学部社会デザイン学科・専任講師
専門分野: データサイエンス、スポーツデータ解析
筒井 晴香(つつい はるか)・実践女子大学人間社会学部社会デザイン学科・准教授
専門分野: 応用倫理学、ジェンダー
【司会】
標葉 靖子(しねは せいこ)・実践女子大学人間社会学部社会デザイン学科・教授
専門分野: 科学技術社会論
■ 本件に関するお問い合わせ
実践女子大学ソーシャル・ジェンダード・イノベーション研究所
jissen-sgi2-ml《あっと》jissen.ac.jp
※プロジェクト研究所は、教員による自主的・創造的な研究活動であり、研究分野の枠を超え、本学内外の者がプロジェクトチームを編成して、①新しい学問領域の開拓に向けた研究②異分野融合による先進的な研究③イノベーションの創出に向けた研究④地域あるいは産官学と連携した研究のいずれかの研究を、一定期間組織的に集中して取り組む組織です。