生活文化学科「ゼミナール」幼児教育研究室
<指導教員>井口 眞美
<発表日時>2023年12月5日
<発表場所>園児との合同発表会
日野市内の保育園「わらべ日野市役所東保育園」の園児との合同発表会を行います。幼児保育専攻の学生が保育者としての専門性を向上させるために、子どもたちに適した教材(ダンス、歌、合奏等)を用意し、発表会までのプロセスを指導することは大変に有意義であると考えます。また、ここ数年、コロナを理由に保育現場では外部団体による保育参加の場が不足しています。そのため、この活動は子どもたちにとっても貴重な機会になると考えられます。
具体的な計画は下記の通りです。
①6月下旬〜 ゼミ生全員で打ち合わせを行う
②7月中旬〜 ゼミ生と保育園園長先生、担任の先生方と打ち合わせを行い、日程、内容を決定する
③9月下旬〜11月の発表会に向けて、保育園園児に発表会の指導を行う
④2月頃 ふり返りを兼ねて、発表会映像、資料を保育園へ寄贈する
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2023年度
(1)概要
日野市内の保育園「ひよこハウス多摩平保育園」(先方の都合により、当初の予定「わらべ市役所東保育園」から変更)においての園児との合同発表会を行った。
(2)スケジュール
①6月下旬〜 ゼミ生全員で打ち合わせを行う
②7月中旬〜 ゼミ生と保育園園長先生、担任の先生方と打ち合わせを行い、日程、内容を決定する
③9月下旬〜11月の発表会に向けて、保育園園児に発表会の指導を行う
④12月5日 園児との合同発表会
⑤1月 ふり返り
⑥3月 振り返りを兼ねて、発表会映像、資料を保育園へ寄贈する
(3)活動を終えて
(学生の感想)
今回初めて子どもたちと何かを作り上げるという活動をしました。保育実習や幼稚園実習では経験できないことを、この活動で経験することができたと感じています。活動の始めの頃は模擬保育や理論では学んでいたこと、身に付けたと思っていた保育技術が通用しない場面も沢山ありました。例えば、コロッケを作る活動の感触あそびを含めた色塗りでは、準備が足りず子どもたちを待たせてしまう場面や色が灰色や緑になってしまったことがありました。その度に、現場の先生方に力をお借りしました。徐々に子どもたちの様子や特徴が掴むことができ、各回の活動の準備を綿密にできるようになりました。
本番では子どもたち一人ひとりが14ひきのねこを堂々と演じ、大成功しだと思います。毎回1時間程度の活動でしたが、保育士の立場はすごく疲れました。想定外の子どもたちの動きやそれぞれへの配慮など、臨機応変に動きながら設定した目標やねらいを達成していくことの難しさを感じました。また、ただ遊んでいるだけではなく、子どもたちの成長を見据えた生活をともにしている保育士の専門性について感じることができました。

コロッケ作り・絵本の読み聞かせ
学生たちは、発表会当日に向けて、大学において事前準備や話し合いを入念に行っていた。子どもたちが、絵の具を使って、劇の小道具であるコロッケを作るために、学生たちは、事前に何度も試行錯誤しながら準備を行っていた。
活動が予定より早く終わったため、急遽、絵本の読み聞かせをする等、学生同士で協力し、役割分担をしながら活動を進めていた。仲間と協力することの大切さ、難しさを学んだと考えられる。

合同発表会
絵本『11ぴきのねことあほうどり』にちなんだ劇を子どもたちとつくり上げ、劇の発表を行った。学生たちは、子どもたちと一つのことを成し遂げた充実感を存分に味わっていた。子どもたちや担任保育士らも大変喜んでおり、思い出深い活動になったことであろう。
大学生が地域の保育現場に貢献できた活動であると考えている。
活動を終えて
初回から影絵練習を行うのではなく、開放的な遊びを取り入れ、互いに親しむ機会をもつ、発表会後にメッセージカードを渡す等、子どもたち一人一人の思いを大切にした計画、実践ができていたと考えられる。ゼミ生たちは、活動を成功させた充実感、子どもと関わる楽しさと共に、保育者に求められる指導力、臨機応変さを実感していた。
コロナ禍でボランティア等の経験が不足しがちな学年であるだけに、今回、貴重な経験ができたといえる。