生活科学部 食生活科学科 教授
中村 彰男(なかむら あきお)
NAKAMURA Akio
専門分野・専攻 | 生化学・分子生物学・分子薬理学・基礎栄養学・分子栄養学・生理学・細胞生物学・構造生物学・分子進化学・地質学・分子古生物学 |
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個人ホームページ | https://www.facebook.com/akio.nakamura.71 |
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最近の研究テーマ等
日本は世界でも類を見ない超高齢化社会に突入しました。身体が元気でかつ長く生きるためには食生活が大切です。ところが、戦後、我が国では食の欧米化に伴い生活習慣病(糖尿病、高血圧など)を発症する人の割合が年々増加しています。生活習慣病はかっては成人病と呼ばれ、食生活習慣の乱れが原因とされていました。ところが、近年、これらの生活習慣病に罹患するリスクは生まれる前のお母さんのお腹にいる間、つまり胎児期にほぼ決まってしまうという驚愕の事実が明らかにされています。これは生まれてきた子供の将来の健康や疾病発症に胎児期から幼小児期の環境が強く影響を及ぼすというDevelopmental Origins of Health and Disease( DOHaD;ドーハッド)仮説に基づき、この仮説は世界中で盛んに研究が行われています。栄養生化学研究室ではこのDOHaD仮説を分子レベルで明らかにする為に、子宮内環境が胎児期の栄養シグナルがに及ぼす影響について動物モデル実験から疾患モデル細胞に至まで様々なレベルでの研究を行っています。さらに「食育は胎児期より」をモットーに健康寿命を延ばすための研究・教育・啓蒙活動を積極的に行っております。
主な担当授業と概要
基礎栄養学 (管理栄養士専攻・健康栄養専攻・食物科学専攻)
基礎栄養学では生化学、生理学、分子生物学、、細胞生物学、微生物学と関連づけながら、栄養素が健康の維持や健康増進にどのように関わっているかについて「食と健康」に携わる分野にて幅広く活用するための基礎知識を学修します。
生化学a・b (管理栄養士専攻・健康栄養専攻)
生化学は生命活動を化学の目を通してみることにより「人体の構造と機能」をより深く理解する上で重要な基幹科目です。講義では身近な話題を交えて、複雑なこの分野を皆さんと楽しみながら分かり易く学修します。
趣味・特技
趣味:読書(哲学・現代思想)、古武術研究、中国六大茶、ギター、アクアリウム、化石・鉱物採集
特技:合気道(合気会四段)指導員、登山
受験生へのメッセージ
大学生活では人生の中でもとりわけ自由な時間を自分の好きなよう使えます。将来、皆さんが豊かな人生を送るために、この時間を有効に利用して必要な幅広い教養を楽しみながら積み上げるために活用して欲しいと思います。知識は力となります。人生では常にリスクとベネフィットを天秤にかけ、自己決定していかなければなりません。幅広い経験と知識の積上げはきっと皆さんの自己実現にも繋がると思います。私は皆さんが卒業する時に、実践女子大学に来て良かったと思える教育を実践したいと思っています。自分の夢に一歩でも近づけるように受験勉強を頑張って下さい。