フォロワー数35万人超えのジョージア大使が来校。留学生と在学生の交流を育む「グローバル縁日」が渋谷キャンパスにて初開催されました(9/21)
9月21日、留学生と在学生の交流を目的とした「グローバル縁日」が開催されました。イベントには3ヵ国の大使館も参加。オープニングイベントでは英国大使館とオランダ大使館の職員による本格的な和太鼓パフォーマンスが披露され、“バズる大使”として注目を集める駐日ジョージア大使の特別講演では数多くの学生が異文化理解を深めました。初開催とは思えない盛り上がりを見せたグローバル縁日。当日は的あてや輪投げなどの縁日文化を始めとした日本体験を通じて、実践女子大学生と留学生たちとの幅広い交流が行われました。
ジョージアの歴史、魅力、日本との共通点とは? 学生たちの興味関心を誘った、バズる大使による特別講演
イベント当日は、駐日ジョージア特命全権大使のティムラズ・レジャバ氏が講演。大使はジョージア、日本、アメリカ、カナダでの生活を経て、現在は外交官として日本とジョージアの文化交流に励まれているそうです。講演では外交官の仕事や役割に関する話題をはじめとして、ジョージアが世界最古のワイン産地のひとつであること、古くから女性のリーダーが歴史に大きな影響を与えてきた国であることなど、知られざるジョージアの歴史、魅力なども紹介。日本語と同じように世界唯一の言語体系を持つという両国の共通点はもちろん、冗談交じりに「日本人のように空気を読むことはほとんどありません」と両国の相違点についても話してくれました。
講演の最後は、学生との質疑応答。「ジョージア語の発音を教えてほしいです」「好きなジョージア料理を教えてください」など数多くの質問が大使に向けられましたが、その一つひとつに対して深い感謝を示し、真摯に回答される大使の姿がとても印象的でした。
講演の終了時刻が迫るなか、「大使ならではの苦労はありますか」という最後の質問を受け取ると「当然、苦労はあります。それでも大切なのは、どんなチャレンジでも乗り越える精神でしょうね。ただ、苦労話については時間があれば朝まで話せますよ」と会場中の笑いを誘いました。
箏や日本舞踊などの文化の魅力だけでなく、
つながる楽しさも伝えた交流プログラムたち
グローバル縁日では実践生サークルによる箏の演奏や日本舞踊の披露など、文化交流を彩る様々な催しが行われました。生田流筝曲部の演目では、実践生が椿をあしらった袴に身を包み、伝統的な日本古謡「さくらさくら」を演奏。日本舞踊研究部の演目では、華やかな着物姿の実践生たちが扇子や桜の枝を用いた日本の伝統的な踊りを披露してくれました。
裏千家茶道部、書道部による体験コーナーもあり、留学生からは「日本の文化が体験できて嬉しい、どれも初めてなのでワクワクしました」「音色を聞いて筝にふれてみたいと思いました」との声も。「書道体験の際に『服が汚れないように』とビニールをかけてくれたことに感動しました」と振り返る留学生たちは、実践生たちの何気ない気遣いからも“日本らしさ”を感じ取っていたようです。
その日本文化体験の隣で開催されていたのは、思わず一緒に踊りたくなるようなフィリピン・セブ島の「I Love Cebu♪」のパフォーマンス。ダンスメンバーのなかには、フィリピン留学生や現地への留学を終えた実践生、さらにはその留学先の大学職員の姿もありました。文化を理解し、体験し、つながり合う。文化を知るだけでは味わえない、文化交流の楽しさもこのダンスから学ぶことができたのではないでしょうか。
来日して間もない留学生たちの“つながり”を生み出したお絵描き伝言ゲーム
会場内でも特に大きな盛り上がりを見せていたのが、留学生交流コーナーで行われた「お絵描き伝言ゲーム」。ジョージア、カンボジア、フィリピン、ベトナム、中国、韓国、台湾など。日本に来て2週間ほどの留学生たちが「サーフィンをするサンタクロース」「ラーメンを食べるキリン」などのお題に挑戦し、一生懸命に絵を描いたり、絵からお題を想像したりしながら一緒にゲームを楽しみました。イラストという言語力に頼らないコミュニケーションだったからなのか、当初は不安な面持ちだった参加者たちも次第に笑顔が見られるようになり、ゲーム終了後のフリートークタイムではお互いに連絡先を交換し合う姿がいたるところで見受けられました。
交流だけでなく、学生の成長も見られたグローバル縁日。
実践を経てさらなる挑戦へ
留学生交流コーナーを企画したのは、ボランティアとしてイベントに参加した実践生たち。その一人でお絵描き伝言ゲームのMCも務めた実践生は、約半年前に開催されたグローバルフェスタをきっかけに「私も国際学部として留学生の方と交流したい」と活動に参加。イベントを終えて「企画会議では『言葉が通じなくても交流ができるゲームとはなにか』をみんなで一生懸命に考えました。実施してみるまで不安だったので、留学生たちが楽しんでいる姿を見れたときはとても嬉しかったです」と笑顔で語ってくれました。そんな彼女はすでに次のイベントへの参加も心に決めているそう。「今日、用意していた説明文は英語と日本語の2ヵ国語のみ。今後はより多くの国々の人たちが理解しやすいように多言語対応も検討しなければと考えています」とイベントを経ての気づきも教えてくれました。今回、初開催となるグローバル縁日。留学生との交流だけではなく、ボランティアとして参加した学生たちにとっても大きなチャレンジとなったようです。







