実践女子大学と株式会社ゲイトが包括的協力協定を締結、産学連携教育が本格始動
実践女子大学は、飲食店やリラクゼーションサロンなどを経営する株式会社ゲイト(以下「ゲイト」)との間で、包括的な連携を行う協力協定を締結しました。
本学とゲイトは、西武信用金庫(以下「西武信金」)による協力※のもと、2014年から本学人間社会学部現代社会学科の高橋意智郎ゼミを中心として産学が連携した教育活動を行ってきました。これまで、渋谷地域の店舗分析・ニーズ調査などの取り組みを続けてきましたが、学生が在学中から職業現場で新たな価値観に触れ、体験し、経験をつめる環境を整えるため、双方のさらなる連携が必要との結論に達し、この度の包括的協力協定の締結に至りました。
(※本学と西武信金との間で、2014年1月に包括的連携・協力協定を締結しています。)
同現代社会学科は、2011年に設置された新しい学科で、現代社会全体についての知識や、企業組織を理解するための専門的知識、企業内の人事管理やリーダーシップ、異文化コミュニケーションなどを学び、社会や企業について多角的に考察しています。一方ゲイトは、ビジネスプロデュース、クライアントとの課題解決や課題達成のための協業を推進しており、昨今は地域振興にも積極的な取り組みを行っています。今回の協定締結により双方の連携がより深まることにより、本学が建学以来一貫して重視してきた実践的な知識や技術の習得と、学問・科学を実社会で活用しうる実践力の育成が期待されています。
10月18日(火)に渋谷キャンパスで行われた締結式には、本学の田島眞学長、ゲイトの五月女圭一代表取締役CEOをはじめ、西武信金の高橋一朗常勤理事、広井多鶴子人間社会学部長ら関係者が参加。締結に伴い田島学長は、「社会で活躍する人材を育てるのが本学の目的。今回の包括的協力協定の締結により、学生生活では得がたい幅広い経験を得られることを期待しています。このような機会を与えてくださったことに感謝します。」と述べました。また五月女CEOからは、「仕事をするということに対して、社会に出てからやっと真剣に考え出す人が多いが、学生時代から実際の企業現場を経緯することで、スムーズに社会へ飛び立てるよう大学とともに取り組んでいきたい。」と話しました。
さらに、本学学生を指導しているゲイトの尾方里優氏より、今年度の産学教育プログラムについて、「学生のうちは働くということが分からず、悩みもがいている学生が多い。与えられた課題をこなすだけでなく、課題そのものを学生と一緒に見つけ、その解決の仕方を学ぶプログラムにできれば。」と学生へ向けた熱いメッセージが発表されました。続けて、本プログラムに参加している人間社会学部現代社会学科3年の加藤望恵佳さんが、これまで取り組んできた仕事の内容や、自分自身の変化についてプレゼンテーションを行いました。加藤さんは、「これまでアルバイトで経験したのとは全く違う仕事を任され、働くということに対する考え方が大きく変わりました。ビジネスの目的を理解し、自分がどうしたいかだけではなく相手から何を求められているのかを考えるようになった。仕事の成果に対し報酬をいただくことにより、会社に貢献したいという気持ちが自然と芽生えてきました。」と、これまでの成果を語りました。
【包括連携協定の内容】
(1) 共同事業、プロジェクト等の実施・推進
(2) 共同事業、プロジェクト等に伴う関係者の交流
(3) 甲に所属する学生による、乙の経営戦略に係る課題解決への主体的関与
(4) 乙に所属する者による、甲に所属する学生に対する実践的な教育の実施
(5) その他、相互の発展と地域社会及び地域産業の発展に寄与する事業
【締結日】
2016年10月18日(火)
<これまでのゲイトとの連携活動>
- 2015年8月5日現代社会学科・高橋ゼミの学生が企業研究・分析報告を企業様へ行いました
- 2014年8月21日現代社会学科 高橋ゼミの学生が店舗分析等のプレゼンテーションを企業様へ行いました
<本件に関する問い合わせ先>
実践女子学園企画広報部
TEL:042-585-8804