本学学生がフォルクスワーゲン・ファイナンシャル・サービス・ジャパンを訪問しました(7/2)
生活科学部生活文化学科生活心理専攻の学生3人が、2026年7月2日にJR品川駅近くのフォルクスワーゲン・ファイナンシャル・サービス・ジャパン株式会社の本社を訪問しました。学生は、会社概要や自動車販売を金融面から支える仕組みについて説明を受け、社員との直接交流と社内見学を体験。最後には、代表取締役副社長と英語で懇談、女性活躍やAI・テクノロジーの今後の活用について意見を交わしました。八木准教授の授業「生活心理演習」の一環で企業の仕事や働き方を知るのが目的です。
自動車販売を金融サービスで支える仕事
まず、人事部長から会社の概要について説明がありました。同社は、フォルクスワーゲングループの金融サービス会社です。フォルクスワーゲンをはじめ、アウディ、ベントレー、ランボルギーニ、ドゥカティなどのブランドを金融面から支えている会社です。取引先は自動車を販売するディーラーで、ローンやリース、保険などの金融サービスを提供し、お客様が車を購入しやすい仕組みをつくることで、ディーラーの販売を支援しています。説明では、新車として販売された車が中古車となり、その後も次のお客様へ引き継がれていく「Vehicle Lifetime Concept」というビジネス上の考え方が紹介されました。一台の車を長期的に捉え、お客様とディーラーの双方が納得できる金融サービスを提供するもので、「新車だけではなく、中古車販売も大切なマーケット」と説明しました。
金融商品を通して自動車の販売を増やす
次に、営業部長の米田大介氏が、同社の事業や自動車業界の特徴について説明しました。「金融商品を通して、いかに自動車の販売台数を増やしていくか」。これが同社の営業部門が担う大きな役割です。主な商材としては、ローンやリース、保険などを提供しています。しかし、金融商品を単に販売するだけではありません。自動車ブランドやディーラーと連携し、車の在庫や販売状況に合わせた販売促進施策を企画しています。
米田氏から重要な指標として「ファイナンス利用率」というワードが紹介されました。車を購入した人のうち、同社の金融サービスを利用した人の割合を示す数字です。新型コロナウイルス感染症の影響による生産停止や半導体不足で、新車の供給が減少した時期には、新車と中古車の販売台数も落ち込みましたが、市場に受け入れられる販売キャンペーンや金融の新商品を提供し続けることにより、このファイナンス利用率実績は伸び続けており、収益残高は堅調に推移しているそうです。
次に取り上げられたのが、残価設定型ローンと中古車市場の関係です。自動車は、新車として販売された後、中古車として再び市場に出ます。そのため、数年後にその車がどれくらいの価値が残るかを予測する「残価」の設定が重要になります。同社では、車両の価値や中古車市場の動きを分析しながら金融商品を設計しており、ディーラーの販売状況やマーケットの状況に合わせて金融商品を提供することが特徴です。こうした車両、金融と販売施策を一体で考えられることが、同社の強みです。
学生たちは、自動車販売と金融サービスが密接につながっていることを、説明から学びました。
社内を見学
事業説明の後は、営業部の荏隈美輝氏の案内で社内を見学しました。学生は、社員が働く執務スペースや社内の設備を見ながら、実際の職場環境について説明を受けました。
最後には、代表取締役副社長のマーク・シュヴェケンディーク氏との懇談が行われました。懇談では、女性が企業や社会で活躍するために必要な環境や働き方について意見を交換しました。さらに、AIやテクノロジーの進歩によって仕事がどのように変わっていくのかについても話し合いました。会話は英語で行われ、学生も自分の考えや疑問を直接英語で伝えました。
会社説明で事業の仕組みを知り、最後には経営陣と社会や企業の変化について話し合った今回の訪問。学生にとって、自動車と金融という異なる分野が結びつく仕事を知るとともに、企業で働くことを具体的に考える機会となりました。
学生のコメント
「フォルクスワーゲン・ファイナンシャル・サービスジャパンを訪問し、人事・営業・副社長のお話を伺う中で、外資系企業ならではの柔軟な働き方や、「人を大切にする」という考え方を軸に会社が運営されていることが特に印象に残りました。質疑応答では、副社長自ら丁寧に回答してくださり、日本企業の従来の働き方や女性のキャリアについて考える貴重な機会となりました。女子大学で学ぶ学生として大変有意義な経験となり、今回の学びを今後の就職活動にも生かしていきたいと思います」
「私は、社員、お客様を問わず、一人ひとりを大切にする姿勢が会社全体に根付いていると感じました。その価値観が会社全体で共有され、社員の皆様が同じ考えを大切にしながら働かれていることが特に印象に残りました。また、お客様との関わりだけでなく、営業活動においても、まず相手を知り、一人ひとりに寄り添うことが信頼関係の構築につながり、それが企業の強みになっていることを学びました。質疑応答では、私たちの質問にも真摯(しんし)に向き合い丁寧にお答えいただき、とても嬉しく感じました。今回の訪問を通して、企業を支えているのは「人」であり、人を大切にする姿勢の重要性を改めて学ぶことができました」
「私はデータの活用が印象に残りました。また、ワークライフバランスがしっかりしていることや、海外を含む全国の役員で意見交換の場があることから、従業員を大事にしていることも印象的でした。拙い英語ではありましたが、副社長自ら質問にも答えてくださり、これからのキャリアを考える上でとても勉強になりました」







