学生が考える「行きたくなるハワイ旅」とは? JTB×青山学院大学×実践女子大学でツアー企画の最終発表(9/11)
9月11日、実践女子大学と青山学院大学、株式会社JTB、が連携して進めてきたハワイツアー企画の最終発表を青山学院大学の青山キャンパスで行いました。
「大学生が参加したくなるハワイツアーとは何か」。学生たちはこのテーマに約1か月半向き合い、両大学の学生による5つの混合チームで企画を練り上げてきました。
最終発表では、それぞれが見いだした大学生の課題やニーズをもとに、ツアーのテーマから行程、価格、PR戦略までを提案。5チームそれぞれの着眼点や工夫が評価されるなか、実現可能性などを含めた総合評価でEチームが最優秀賞に選ばれました。
JTBから旅行商品づくりの基本を学ぶ
企画のスタートとなった8月3日・4日のワークショップでは、JTB担当者から、ハワイの基礎情報や旅行商品づくりの流れ、日本人の海外旅行をめぐる現状が紹介されました。日本のパスポート保有率は約18%にとどまり、ハワイを訪れる観光客に占める日本人の割合も、コロナ禍前の約16%から2025年には約8%まで低下しているといいます。
こうした背景を踏まえ、学生たちは「大学生が参加したくなるハワイツアー」をテーマに企画づくりをスタート。JTB担当者からは、顧客が抱える課題を起点に考えることや、「旅前・旅中・旅後」を一つのストーリーとして設計する視点が示されました。学生たちは、混合チームに分かれ、実際の旅行商品も参考にしながら、大学生が旅に求めるものを探りました。意見を交わしながら約1か月半にわたって企画を磨き、9月11日の最終プレゼンテーションに臨みました
それぞれの課題意識から生まれた5つのハワイツアー
最終発表では、A~Eの5チームが、大学生の異なる課題やニーズを出発点にハワイツアーを提案しました。旅行先やアクティビティにとどまらず、誰にどのような旅を届けるのかというテーマを軸に、行程、価格、PR方法まで具体化。実際の旅行商品を想定したプランを発表しました。
Aチーム 「見る旅」から「伝える旅」へ
Aチーム
Aチームが企画の出発点としたのは、学生128人へのアンケートです。海外旅行への憧れや不安などを分析し、「見る旅から伝える旅へ」をコンセプトに、自分だけのハワイの「推し」を発見・記録・発信するツアーを提案しました。
環境ボランティアや文化・グルメ体験などを盛り込み、旅行後にはSNSを通してハワイの魅力を発信する仕組みも取り入れました。
Bチーム「知る・挑戦する・伝える」ミッションで旅の体験を言葉に
Bチーム
「知る・挑戦する・伝える」の3つのミッションを軸にツアーを組み立てたのがBチーム。
現地大学生との交流や文化・マリンアクティビティなどを体験した後、ワークシートを使って印象に残ったことや伝えたいハワイの魅力を言語化。旅先での体験をその場で終わらせず、振り返り、他者に伝えるところまでを企画に組み込みました。
Cチーム 海外への一歩を後押しする「留学プレビュー旅」
Cチーム
Cチームは、留学に興味があっても不安や迷いから一歩を踏み出せない学生を想定し、「留学プレビュー旅」を企画しました。
現地の日本人留学生や移住者との交流、英語での日記などを取り入れ、ハワイ旅行をその後の留学や海外経験を考えるきっかけにつなげるプランを提案しました。
Dチーム ハワイを五感で楽しむ「デジタルデトックス」の旅
Dチーム
Dチームは、スマートフォンから離れて「リアルな体験の価値」に目を向けるデジタルデトックスをテーマに設定。
スマートフォンを預け、紙の地図を使って街を探索する「オフラインハワイ」や、SUP、乗馬などの自然体験を提案しました。見る・話す・感じ取る体験に集中できる旅を目指しました。
Eチーム 一人参加だからこそ生まれる出会いを旅行の仕組みに
Eチーム
「一緒に行く人がいない」「旅行条件が合わない」といった大学生の旅行課題に着目したEチーム。
「一人で参加できるが、旅が終わる頃には仲間ができている旅」をコンセプトに掲げました。性格診断やプロフィール帳、複数から選べる旅行プランなどを組み合わせ、一人で参加した学生同士に新たな交流が生まれる仕組みを提案しました。
アイデアだけでは終わらない。質疑応答で問われた企画の実現性
各チームの発表後には、審査員との質疑応答が行われ、質問は企画の細部にも及びました。
Aチームでは、旅行後のSNS発信について「成果をどのように可視化するのか」が問われ、JTBのInstagramでチームごとに動画を投稿し、「いいね」の数を競う仕組みを想定していると回答しました。
一方、Dチームで焦点となったのは、デジタルデトックスを実施するタイミング。初めてハワイを訪れる参加者の不安も踏まえ、旅行初日からではなく3~4日目に取り入れる計画を示しました。
企画の魅力だけでなく、参加者の行動や実際の運用まで見据えているか。質疑応答では、学生たちがどこまで企画を具体化してきたかが問われました。
各チームの強みを評価 最優秀賞はEチームに
最優秀賞に選出されたEチーム
審査を終え、「素敵なハワイ ロジスティックス賞」「独創的ハワイ クリエイティブ賞」「納得のハワイ コンセプト賞」など、各チームには企画の特徴に応じた賞が贈られました。
そして、最優秀賞に選ばれたのはEチーム。審査では、「一人参加」というコンセプトの面白さや、参加者同士の交流を生み出す仕組みに関心が寄せられました。ホノルルフェスティバルへの出展など、ツアーだからこそ実現できる体験も盛り込まれています。
JTB担当者からは、実現可能性を含む複数の項目を総合的に考慮したうえで選出したとのコメントがあり、 結果発表の最後には学生たちの取り組みを労い、「私個人としても、JTBとしても、非常に刺激になりました」と振り返りました。
青山学院大学と本学の学生が、大学の枠を越えて一つの旅行商品づくりに向き合った今回の企画。最優秀賞に選ばれたアイデアは、今後、実際の旅行商品として形にすることを目指します。
企業担当者からのコメント
この度は学生の皆さんと共に旅行商品をつくるという、弊社にとっても貴重な機会をいただき誠にありがとうございます。マーケット環境が目まぐるしく変わっていく現代において、企業でも答えを出すことが難しい課題に対して、学生の皆さんは「大学生ならではの視点」を生かして向き合ってくださいました。
各チームからの提案も柔軟性や発想力に富んだもので、その着眼点は弊社にとっても、新たな企画を生み出すための貴重なヒントとなりました。今後は実際の商品化へとフェーズが移りますが、無事に催行へ繋げられるよう、引き続き学生の皆さんと連携してまいります。







