アドミッションポリシー(大学院)
教育理念
品格高雅にして自立自営しうる女性の育成
本学園の創立者下田歌子は、学園の創立に際し、知性と品性を備えた「品格高雅」な賢母良妻の育成を教育理念の一つに掲げました。女性の地位が今日よりはるかに低い時代にあって、下田はそうした女性を育成することによって、女性の家庭内での地位と社会的な地位を高めようとしたのです。
しかし、いまや時代は変わり、現代の女性は固定的な性別役割や慣習に囚われることなく、社会のあらゆる分野で活躍することが求められています。それでもなお、知性と品性を備えた品格高雅な女性の育成という本学園の基本理念は変わりません。女性が社会で活躍するためには、知識や技術だけでなく、品格が大切だと考えるからです。
下田が掲げたもう一つの教育理念は、「自立自営」しうる実践力を持った女性の育成です。下田は女性が自立するためには、実践的な知識・技術の修得が不可欠だと考え、そうした教育理念を本学園の名称に込めました。そのため、本学園は建学以来、実践的な知識・ 技術の修得と、学問・科学を実社会で活用しうる実践力の育成を一貫して重視してきました。
品格高雅にして自立自営しうる女性の育成—これこそ、女性の自立が困難な時代から、女性の社会的な活躍が求められる今日にいたるまで変わらない本学園の一貫した教育理念です。
2020年度入学者受入れの方針(アドミッションポリシー)
実践女子大学大学院では本学の教育理念に則り、各研究科、専攻の求める分野において、すでに修得した知識をいっそう深め、高い専門性を要する職業に求められる能力を身につけることをめざし、広く社会に貢献しようとする人材を求めています。
文学研究科
文学研究科では、日本、東洋、西洋各地域の文学、言語、美術の各分野においてすでに修得した知識をいっそう深め、それを基に広く社会に貢献しようとする人材、独創的な研究にさらに取り組んでいく意欲のある人材を求めています。
国文学専攻
博士前期課程
国文学専攻では、国文学、日本語学、漢文学、日本語教育の各分野における精深な学識を修得でき、高い専門性を要する職業に必要な能力を獲得できる人材を求めています。
博士後期課程
国文学専攻では、国文学、日本語学、漢文学、日本語教育の各分野における精深な学識を修得した上で実証的かつ独創的な研究成果を上げることができ、高い専門性を要する職業に従事することを通じてさらに研鑽していく意欲と能力を持つことができる人材を求めています。
英文学専攻
英文学専攻では、高度な学問研究に必要な英語運用能力を有し、英語圏文学・文化及び英語学についての基本的な知識を有する人、高度な学問研究に挑戦する意欲を持ち、高い専門性を備えた職業人として社会で活躍することを目指す人材を求めています。
美術史学専攻
博士前期課程
美術史学専攻では、日本、東洋、西洋各地域の美術史や民俗芸能に関する一定の知識を修得し、その知識をより一層深めるために自ら行動し積極的に調査研究に参加する意欲のある人、さまざまな場でその成果を活かし、広く社会に還元しようとする人材を求めています。
博士後期課程
美術史学専攻では、日本、東洋、西洋各地域の美術史や民俗芸能に関し深く学び、修士論文において一定の成果をあげ、さらに独創的な研究に取り組んでいく高い意欲を持ち、専門的な分野において社会に貢献しようとする志を持つ人材を求めています。
人間社会研究科
人間社会研究科では、社会学、心理学、教育学などの社会・教育系と、経済学、経営学、法律学などのビジネス社会系の2つの分野において、それぞれの専門性を高め、現代社会の諸問題に対し学際的な見地から問題を解決し、広く社会に貢献できる高度専門職業人を目指す人材を求めています。
生活科学研究科
生活科学研究科では、食物栄養学あるいは生活環境学の各分野において、すでに修得した知識をいっそう深め、専門の領域で活躍する人材及び人間と生活について深く研究し、その成果によって社会に貢献する人材を求めています。
食物栄養学専攻
博士前期課程
食物栄養学専攻では、大学院の研究を進めるのに必要な学力を有し、食・栄養・健康等に関する基本的な知識・技術・態度を習得した人で、基礎領域あるいは実践的な研究・開発を通じて、社会に貢献することを目指す人材を求めています。
博士後期課程
食物栄養学専攻では、食・栄養・健康等に関する高度な知識・技術と研究を遂行する能力を有する人で、専門的な研究に深い興味を持ち、研究職、教育職あるいは高度な専門性を必要とする職業を目指す人材を求めています。
生活環境学専攻
生活環境学専攻では、衣、モノ、住の各分野において、具体的な造形物に即して研究をすすめ、真の豊かな生活環境を創造する人材及び人間と生活について深く研究し、その成果によって社会に貢献する人材を求めています。