学生主体で取り組む食生活改善!「キャリアプロジェクト演習」でスムージー500本を無料配布しました。(5/11-15)
5月11日(月)〜15日(金)の5日間、文学部国文学科・英文学科・美学美術史学科の2年生6名が、学内でスムージー計500本を無料配布する企画を実施しました。この取り組みは、2025年度後期に開講された「キャリアプロジェクト演習」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)の授業の一環として企画されたものです。「渋谷区とSDGs」をテーマに、「学生の食生活改善」という課題解決に取り組み、満を持してこの春に実践を迎えました。
渋谷区×SDGs×学生の食生活改善をテーマにプロジェクトを始動
「キャリアプロジェクト演習」は、学生が自ら課題を設定し、解決策の企画・実践までを行うワークショップ型科目です。
「渋谷区とSDGs」が全体のテーマとして掲げられる中、このグループはSDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」を軸に、「学生の食生活改善」をテーマとしてプロジェクトを進めました。課題設定にあたっては、渋谷区全体を対象にするのではなく、まずは自分たちの身近な環境である「学校内」に目を向けたことが、このプロジェクトの出発点となりました。
きっかけとなったのは、日頃から感じていた学内食堂の混雑です。調査を進める中で、「食堂が混んでいるから」という理由でコンビニへ向かったり、カップ麺だけで昼食を済ませたりしている学生が想像以上に多いことがわかりました。一方で、学内の食堂を利用している学生は比較的栄養バランスの取れた食事ができています。こうした状況から、学生たちは「学内で栄養面での格差が生まれているのではないか」と仮説を立てました。
後援会への提案と交渉。学生たちが自ら予算確保に挑戦
当初は、食科学部とのコラボメニュー開発や、運動習慣づくりにつながる企画なども検討していました。しかし、実際に企画を進める中で場所や運営面での課題が見えてきたことから、「本当に実現できる形とは何か」を改めて模索。衛生面や運営面も含めて検討した結果、忙しい学生でも手軽に栄養を摂取できる、既製品のスムージーを配布する企画へと具体化していきました。
一方で、企画実現には予算の確保が必要でした。そこで学生たちは、後援会が過去に学内で物品配布を行っていた実績に注目し、自分たちで協力を依頼することを決断します。学外の方へ企画内容を説明し、協力をお願いすることは多くの学生にとって初めての経験でした。プレゼンテーションの準備を重ね、自分たちの思いや目的を丁寧に言葉にして伝えた結果、後援会は快く企画に賛同。学生たちは見事に予算確保に成功し、プロジェクトは実現へと大きく前進しました。
初日は12分、最終日は3分で100本のスムージー配布終了!
スムージーの無料配布は5日間、渋谷キャンパスの1階ロビーにて実施されました。各日100本限定で配布が行われ、多くの学生が足を止めました。
配布場所として1階を選んだのには明確な理由があります。食堂は9階にありますが、今回の企画で重視したのは、食堂の混雑を避けてコンビニや外食へ向かう学生へのアプローチです。課題発見時の視点が、そのまま配布場所の選定にも活かされていました。
初日は配布開始から12分で100本の配布が終了。その後、口コミなどで徐々に認知が広がり、最終日にはわずか3分で配布終了となるほど大きな反響を呼びました。時間前から列をつくる学生の姿も見られ、用意した本数が足りなくなるほどの盛況ぶりでした。
配布後には、スムージーを手に昼食をとる人の姿も見られ、メンバーたちは自分たちの取り組みが「食生活を見直すきっかけ」の一つになったことを実感しました。課題発見から企画、交渉、実践までを主体的に行った今回の経験は、彼女たちにとって大きな学びと自信につながっています。
学生からのコメント
「高校時代はあまり主体的に行動するタイプではなかったのですが、今回の活動を通して、自分から動けるようになったと感じています。同じ女性同士だからこそ意見を言いやすく、積極的に発言する機会を得られたことは、女子大学ならではの強みだと実感しました。」(文学部英文学科 2年 浅野さん)
「企画を進める中で試行錯誤を重ねましたが、周囲の方々に支えられながら無事に実現することができ、とても嬉しく感じました。多くの方に手に取っていただき、反応を直接見ることができたことが印象に残っています。」(文学部 国文学科 2年 堀内さん)
「活動全体を通して、自分たちから周囲に積極的に働きかける場面が多く、普段の授業では得られないような貴重な経験を積むことができたと思います。また、チームで一つの目標を達成するという経験は、今後の自信にもつながると感じました。」 (文学部美学美術史学科 2年長谷川さん)
「実際にスムージーを手に取っていただいた方々の反応を直接見ることができたことが、最も印象に残っています。企画から実施まで自分たちで考えながら進める中で試行錯誤もありましたが、メンバーと協力して最後までやり遂げることができ、大きな達成感を得ることができました。」(文学部 国文学科2年 石渡さん)
「これまで学外の方にお願いをしたり、企画について説明したりする機会がほとんどなかったので、最初は『うまく伝わらなかったらどうしよう』という不安もあり、とても緊張しました。しかし、実際にやり取りを重ねる中で、相手に伝える力やコミュニケーションの大切さを実感しました」(文学部 英文学科2年 茂木さん)
担当教員からのコメント
社会連携型ワークショップを軸に進めるキャリア教育科目のなかで、「キャリアプロジェクト演習」の特徴は、1年生を対象としていること、
企画だけに留まらず、実際に「実践」までを授業の中で行うことです。
このチームは、スタート段階から一貫して「学生の食生活改善」をテーマに掲げ、2025年度の授業終了時点までに企画を完了させ、配布時期にもっとも相応しいと判断した2026年5月に実行に移したわけで、この議論が始まってからは約8か月を要したことになります。
この授業を通じて身に付けて欲しい力は、「人を巻き込む思考力」です。学生たちが考えたことを、本当に多くの方に伝え、理解していただき、実行に移すまでには、大変な困難がありましたが、よく継続して頑張ってくれたと思います。学生たちの表情からは、大きな達成感を感じることとなりました、まさに「人を巻き込むこと」の大切さを学んでくれたことと思います。
この実績をベースに、2026年度の授業に向かっていきたいと思います。







