生活環境学科3年
[Q1]この学科で学ぼうと思ったきっかけはなんですか?
アパレル業界で仕事をしたいと考えて、就職に役立つ知識とスキル取得を目指す
高校生の頃からアパレル・ファッション関連に興味があったのですが、高校の技術・家庭の授業ではあまり深い内容を学ぶことができなかったため、大学で専門的に学びたいと思ったのがきっかけです。将来はアパレル関係の仕事に就きたいと考えていたため、実践女子大学のアパレル・ファッションについて、企画から制作までの幅広い知識やスキルを身につけることができるカリキュラムに惹かれました。
[Q2]特に印象に残っている授業はなんですか?
さまざまな実験を通して、化学繊維の材料の性質を理解できた「繊維高分子材料実験」
化学繊維の材料は、主に石油を精製して取り出した化学物質をつなぎ合わせた高分子という物質です。授業では、いろいろな繊維や、そのもととなる高分子を顕微鏡で観察したり、燃やしたり、溶かしたり、染めたりして性質を調べました。薬品や器具を使って実験するのが楽しかったですし、衣服やインテリアなど身の回りに使われている化学繊維には、多種多様な性質があることを理解することができました。
[Q3]各年次の学びを通じ、どんな感想を持ちましたか?
1、2年生でインプットした知識やスキルを、ゼミや演習でアウトプットすることで実践力を身につける
1年次はアパレルだけなく建築やプロダクトなど生活に関わる幅広い領域の基礎を学びました。私は不器用なので、「デザイン基礎演習」での模型作りなどがきちんとできるか不安でしたが、デザインの基礎からわかりやすく丁寧に指導してもらえたおかげで、2年次以降の制作にも自信を持って取り組めるようになりました。
2年次になると、専門分野の選択授業が増え、座学だけでなく実験に取り組む授業も増えます。教科書で得た知識を、実際に体験することで理解が深まりますし、友達と協力して難しい実験をやり遂げた時には達成感がありました。
3年次では、「材料科学研究室」のゼミに入り、体育祭で使うTシャツ作りやリサイクル繊維のキーホルダー作りなど、テーマに沿って企画から制作までをこなす演習に取り組みました。
4年次では、アパレル業界への就職をふまえて、企画やマーケティングといったより実践的な課題に取り組んでいきたいと思っています。
[Q4]本学での学びから、将来社会に出た後も役に立つだろうと思う考え方やスキルはありますか?
実験や演習を通して身についた、チーム運営に必要なフレームワーク
実験や演習ではグループで課題に取り組む機会が多く、役割分担など効率的に作業を進めるためのフレームワークを身につけることができました。グループ内のメンバーによって、自分がどのような役回りをすればいいのかを考えて、リーダーシップをとったりサポートに回ったりと臨機応変に対応するスキルは、仕事をするうえでも役に立つと思います。
[Q5]これから実践女子大学を目指す高校生たちへのメッセージをお願いします。
日常生活を支えるアパレルやプロダクト、住環境の学びは、新鮮な発見の連続
衣服やインテリアなど日頃何気なく目にしている化学繊維には、さまざまな種類があること。そして、耐久性や柔軟性、難燃性といった性質に合わせて適材適所で使われていることを知ってから、身の回りの物への見方が変わりました。生活に深く関わる学びだからこそ、その材料やデザインの意味を知ることで、たくさんの発見があります。私は、アパレル業界への就職を目的に入学しましたが、実践女子大学で幅広い学びに出会い、視野が大きく広がりました。知識やスキルを、毎日の生活に役立てたい人にもおすすめです。