生活環境学科4年
[Q1]どのようなことを学科で学んでいますか?
1級建築士資格取得を目標としつつグラフィックや色彩も学ぶ
インテリアや内装に興味があり、入学時はインテリアコーディネーターをめざしていましたが、建築を学ぶうちにより幅広い領域の専門家として活躍できる一級建築士になりたいと考えるようになりました。現在は住環境を中心に履修カリキュラムを立て、建築関連の法律、設計や製図の他、プレゼンテーションの方法などを受講しています。2年次には色彩検定2級に合格。さらにグラフィックにも関心があったので、画像処理ソフトの授業で操作方法を身につけました。同じ学科でもアパレルやプロダクトを選ぶ人もいるので、興味に応じて幅広く学ぶことのできる学科だと思います。
[Q2]学科の魅力は?
メリットは履修の自由度の幅広さ 建築に必要な理系科目は入学後に
この学科は座学以外にも制作や実験などの授業があり、カリキュラム選択の自由度が高いことが特長です。また、他の私立大学の建築学科は入試の段階で理系科目が必須ですが、この大学は入学後に数学や物理の基礎をしっかりと学ぶことができるのも魅力です。
コロナ禍で1、2年次はほとんど自宅受講でしたが、OGのデザイン勉強会(Studio MK Labo)に参加し、その活動を通して介護施設でのイルミネーションづくりや、学校から紹介されたデザイン制作など、授業での学びを社会で実際に活かすことができました。
[Q3]特に印象に残っていることはありますか?
日野市「みらいく」のロゴデザインに挑戦 形にストーリーを込める
日野市で建設中の子ども包括支援センター「みらいく」のロゴを学生二人でデザインしました。50種類ほどの案から検討を重ねて3つに絞り、その中から日野市の皆様や利用する子どもたち、市役所の方々のご意見を取り入れて最終デザイン「ペタペタさん」が決まりました。印刷など実際に使用されることを考慮したデザインにするため、何度も話し合い、先生から親身のご指導をいただいて完成したロゴにはさまざまなストーリーを込めています。観る人の想像を介して自分のコンセプトを伝える重要性を実感しました。
[Q4]身につけたスキルを将来どう活かしていきたいですか?
一つひとつの活動を丁寧にこなし日々を強みに新たなスタートへ
先生や学校、OGからお声をかけていただいて、世の中で実際に使われるデザイン活動に取り組んできましたが、3年次に2年生の製図と模型の授業のアシスタントをしたことも良い機会でした。1年前に学んだ復習にもなり、後輩や先生との交流も深まった経験を就職活動で話すこともできました。私は大学内外の活動やかかわりを、一つひとつていねいにこなした積み重ねで今の自分があると思っています。卒業後は設計職としてスタートしますが、これまでの経験を自分の強みとして新たな歩みを進めたいと思います。
[Q5]これから実践女子大学を目指す高校生たちへのメッセージをお願いします。
挑戦する機会を積極的にとらえて経験を積み重ねていくこと
学生生活を振り返ると、興味のあることに積極的に参加することで良い経験を積むことができたと感じています。今後は学科を越えてさらに学びが広がるそうです。デザインを通じて、私は自分の考えを文章以外の媒体で伝えられるようになりました。ゼミの先輩、後輩、OGや各授業の先生との交流で意見の伝え方や礼儀などを経験しておくことも、より多くの人と出会う社会に出てからもきっと役に立つと思います。