【生活心理専攻】 ゼミ合宿(家族社会学・笠原ゼミ)
夏休みにゼミ合宿に行ってきました
昨年と同じく、岩手大学農学部と釜石市根浜・箱崎のみなさんにお世話になって、2泊3日の行程でした
目的は「避暑、都会脱出、自然のなかで生活感覚を研ぎ澄ます」
東京だけではわからない、自然と生活のつながりを体感するフィールドワーク
1日目、最初のプログラムは、岩手大学の山本教授から岩手県の地理についてのレクチャー
そのあと、滝沢演習林を散策
森林なしには都会の生活は成り立たないことを学びました
つぎに、バスで八幡平市まで移動
標高がだんだん高くなり、松尾鉱山跡に到着。ここは1969年まで操業していた硫黄鉱山
多くの人が住んでいた「雲上の楽園」でした
いまも残る鉄筋コンクリートのアパート群は圧巻。まるで地上の「軍艦島」のよう
資料館も当時の生活文化がよくわかる資料がたくさん展示されていて、充実していました
さらにバスで山を登っていき、八幡平山頂付近へ
バスを降りてハイキング。昇り降りが多くて結構大変でしたが、景色&空気がきれい
あたり一面が緑でリフレッシュになりました
夜は合宿所でバーベキューをして就寝
2日目は沿岸部へ
まずは陸前高田市の東日本大震災津波伝承館
津波の恐ろしさと被災した人たちの苦闘が伝わる貴重な資料がたくさん展示されていました
昼食に海鮮ラーメンなど、岩手名産をいただいて、バスで釜石市へ
鵜住居復興スタジアムと「うのすまいトモス」を見学
ラグビーのまちとして、震災から復興を目指してきた14年間を体感しました
その後、根浜海岸に移動
防潮堤の高さを震災前のままに維持し、高台移転したまちのようすを見学しました
そして、避難経路を登って、命を守る行動、「津波てんでんこ」を実践しました
2日目の宿泊は釜石市・根浜にある前川民宿さん
美味しい海の幸をたくさんいただきました
夕食後、女将さんと隣町の箱崎町町内会の高橋会長の生活についてヒアリング
震災前、鉄と魚で栄えた釜石市とそこでの家族の生活について詳しくお話をうかがえました
最終日は漁業を中心とした箱崎町へ
漁師の川崎さんにお世話になり、大量のウニ剥き体験
格別の美味しさ。東京で食べたら破産するレベルの量でした
午後は箱崎町町内会の女性に、漁村での生活についてヒアリング
いまは温暖化の影響で不漁続きですが、豊漁だったときの活気ある生活についてうかがうことができました
漁業の仕組みはとても複雑で、話を理解するのが難しかったですが、漁業ならではの生活文化を知ることができました
釜石駅から鉄道で帰京
長距離移動で疲れましたが、たくさんの人に支えられて、貴重な経験となりました
いつもおとなしい学生も、現地に行って、人に会って話を聞いて、目を輝かせていました
来年は前期にもっと準備をして、さらに充実したフィールドワークにしたいと思います
(文責:笠原 良太)







