【生活心理専攻】「パペットを通して「こころ」を理解する—生活心理学の研究から—」
みなさんは、自分の気持ちをうまく言葉にできなかった経験はありませんか?
心理臨床では、言葉だけでは表現することが難しい「こころ」に、さまざまな方法でアプローチします。現在私が進めている研究では、人形(パペット)を使って気持ちを表現する「パペットセラピー」と、空の椅子に誰かが座っていると想定して対話する「エンプティチェア技法」に注目しました。
一見すると異なる二つの方法ですが、自分の内面にある気持ちをいったん外に表し、それと対話することで、自分でも気づかなかった感情や葛藤への理解を深めていくという共通点があります。特にパペットは、「自分が話す」のではなく「パペットが話す」という形をとれるため、気持ちを言葉にすることが難しい子どもや、対人場面に不安を感じる子どもの自己表現を支える可能性があります。また、学校での感情教育や他者理解を深める活動への応用も期待できます。
生活心理専攻では、このように人の「こころ」を理論として学ぶだけでなく、子どもや家族、教育、心理支援など、私たちの生活に身近なテーマと結びつけながら考えていきます。
「こころって不思議だな」「人を支える心理学を学んでみたい」。そんな素朴な興味から、人のこころを理解する学びを始めてみませんか。
(文責:八木 孝憲)







