実践『ペルソナ』通信(No.044 および No.B-044)
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実践「ペルソナ」通信(No.44)
「女子大生のマイボトル」に関する調査結果
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実践女子大学人間社会学部 実践「ペルソナ」研究会では、「マイボトル」について、「大きさ」「素材」「デザイン」の視点から、写真観察法を用いて女子大学生の実態を調査し、写真からわかる女子大生とマイボトルの関係について調査しました。また加えて、実践女子大学生を対象に、「女子大学生のマイボトル」についてアンケート調査を実施しました。有効回答者数は 85 サンプルでした。
※実践「ペルソナ」研究会は、実践女子大学人間社会学部における「統計科学(担当:竹内光悦)」、「経営学(担当:篠崎香織)」、「マーケティング(担当:斎藤明)」の3つの分野のゼミ生を中心に組織され、実践女子大生が「自分たち自身」の消費活動、ライフスタイル等を科学する研究会です。
【総括】
今回の写真観察を通して、「マイボトル所有者が使っているボトルの素材はステンレスのものが多数」、「デザインはシンプルなものが多い」、「ペットボトルはお茶を選んでいる人が多く、内容量は約 500mL のものを好んで購入している」、などがわかった。
またアンケート調査では女子大生はマイボトルを所持、利用しているのか、利用していない人はなぜ利用していないか、また、使用している人としていない人では飲み物にかける金額が違うかなどを調査し、85 人から回答を得た。
その結果、マイボトルの所持率については 60% 以上が所持しており、半数以上の女子大生が持っていることが分かった。しかし、毎日マイボトルを使用している学生は全体の約 25% と、マイボトルがあまり使用されていないことがわかった。使用されているマイボトルは、約 75% がステンレス製で、プラスチック製は約 25% と、ステンレス製が主流であった。持っていない、使っていない理由としては、「用意するのが面倒だから」「用意する時間がないから」「洗うのが面倒だから」「重いから」といった理由が多かった。
また、一週間で飲み物にかける金額は、マイボトル利用者の 70% 以上が 300 円以下だったのに対し、マイボトル非利用者は、80% 以上が 300 円以上かけているとわかった。
以上の結果から、マイボトルを持っていない人や、持っているのに使用していない人に、購入してもらい、使ってもらうためには、軽くて洗いやすく、用意する手間が省けるマイボトルを提案することがポイントとなるだろう。
調査の詳細については調査報告書をご参照ください。
■■■ 実践女子大学人間社会学部「じんしゃ」■■■