日本近代美術史ゼミ (児島 薫 教授)

学生によるゼミ紹介
このゼミには、明治時代以降の日本の美術作品を研究する学生が集まっています。
卒業論文で扱うテーマは、「猫の銭湯」という版画について、朦朧体について等々、学生によってさまざまです。私自身は加山又造による寺院の天井画を選びました。実際に天井画を鑑賞し、ご住職のお話を聞くなどしました。比較的有名な作品だったのにも関わらず、意外にも資料収集に苦戦しました。他の学生たちも資料収集には悩まされましたが、様々な場所を訪れ、資料を探した結果、欲しい情報が発見できた際には達成感があります。
卒業論文の指導に関しては、個別面談の時間が多く取られ、各テーマに合った指導をしていただいています。その他、中間発表では学生同士でも意見を交換したり、懇親会を行ったりなどの交流もしてゼミ内での交流も深めています。
教員によるゼミ紹介
児島ゼミは、日本の近現代美術や美術館活動に関わることなどを研究対象としています。近年は戦後美術や現代美術、あるいはジェンダー論の観点から女性表象について取り上げる人もいます。それぞれ異なる対象を研究するため個別指導が多くなりますが、ゼミ生たちも自立心を養いつつ、お互いに助け合って卒論に取り組んでいます。作品も資料も多い分野なので、卒論には新しい指摘、発見のある力作が多く、毎年楽しみにしています。卒業後も現代の社会と美術に関心を持ち、自分の考えを持つ人であってほしいと思います。