食品学実験a(管理栄養士専攻1年)
食生活科学科助手H.I
今回は、管理栄養士専攻1年必修科目の「食品学実験a」をご紹介いたします。
食品学実験aでは、化学実験を行う上での注意事項や使用する試薬・器具の取り扱い方法をはじめ、定性・定量実験などを通して食品における特性や成分について理解を深め、食品に関する正しい知識を得ることを目的としています。
この日の実験は、舞茸と大根の酵素に関する実験を行いました。
まず、舞茸の酵素に関する実験です。
卵、蒸留水、食塩を混ぜた卵液を3つ準備し、1つには卵液のみのもの、2つには細かく刻んだ舞茸を3g、10gずつ加えます。少し放置した後15分ほど蒸して、舞茸が入ったもの、入っていないものの固まり方の違いについて観察・考察しました。
学生は「舞茸が入るとどうして固まらないんだろう?」「舞茸が入った茶碗蒸しを食べたい時はどうすればいいかな」など、班のメンバーで活発に意見交換を行っていました。
次に、大根の酵素に関する実験です。
ここではすりおろした大根の搾り汁を酵素液とし、pHや温度、酵素液の液量の違いがデンプンの分解にどのような影響を与えるか、様々な条件下で実験を行います。
作業工程が多く苦戦しながらも、班全員で協力しながら和気あいあいと実験をしている様子が伺えました。
後期授業も終盤に差し掛かり、初々しく入学してきた1年生はまもなく2年生を迎えます。
2年生からは実験・実習も増え、大変な思いもするかとは思いますが、授業を通して新たな知識を発見する感動や学ぶことの楽しさを忘れないでほしいと感じています。
また、今年もあとわずかとなりました。
厳しい寒さが続きますが、皆様よいお年をお迎えください!