【生活心理専攻】金融経済教育学習サイト「EduTownフトコロジー」の内容を監修しました
金融経済教育が国家戦略として位置づけられ、2022年度からは高校家庭科の教科書に「資産形成」の内容が盛り込まれました。また、金融経済教育推進機構(J-FLEC)が設立され、ライフステージ別の標準テキストが公開されるなど、金融経済教育を取り巻く環境は大きく充実してきました。金融機関による無料の出張授業や各種検定制度も整備され、金融リテラシーを学ぶ機会は着実に広がっています。
一方で、学び方は一様ではありません。座学によって知識を体系的に習得することが得意な学生もいれば、まずゲームなどを通して全体像をつかんでから学ぶことで理解が深まる学生もいます。金融経済教育の普及には、学習者の特性に応じた多様な学習スタイルに対応する教材が求められています。
こうした中、東京書籍株式会社からお声がけいただき、金融経済教育学習サイト「EduTownフトコロジー」の内容監修を担当いたしました。この教材は、地球外生命体のオリジナルキャラクター「こっさん」を育てながら、お金との関わり方を楽しく学ぶことができるゲーム形式の教材です。日々の選択を通して、「社会の中でお金をどのように活かすか」を自然に考えられるよう設計されています。主な対象は中学生・高校生ですが、小学生でも無理なく取り組める内容となっています。
教材設計にあたり、重視した点は三つあります。第一に、株式売買による利益競争のようなマネーゲームにしないこと。第二に、実際の株価と連動した臨場感のある仕組みを取り入れ、翌日の教室で自然と話題になるような魅力的な設計にすること。第三に、well-being(より良く生きること)の視点を取り入れることです。
私たちは日々、お金を「使う」「貯める」だけでなく、「投資する」「寄付する」「備える」「稼ぐ」といった様々な意思決定を行っています。本教材では、寄付やボランティア活動、日常の消費選択などを通じて、多様なお金との関わり方を体験的に学ぶことができます。また、地域社会とのつながりや社会的責任についても自然に考えられるよう工夫しております。
金融リテラシーとは、単にお金の知識を身につけることではありません。自ら考え、選択し、より良い人生と社会を築いていくための力です。「EduTownフトコロジー」が、子どもたちや若者たちが金融リテラシーを身につけ、金融well-beingの実現に向けて主体的に行動するための第一歩となることを期待しております。
(文責:髙橋 桂子)







