たのくら集落のガッコウ 地域文化の保存と継承
<指導教員>高田 典夫
<活動期間>2018年7月6日~2018年11月4日
<発表場所>活動広報誌「たのくら 集落のガッコウ新聞」および常磐祭
新潟県十日町市田野倉集落をフィールドとして、体験や交流を通じて「学び」としながら集落が抱えている課題を創造的に解決していく。地域の行事は、その地域の文化を具体的に表す一つの指標と言え、田野倉集落においても、住民の減少、高齢化などから毎年実施してきた「盆踊り」が実施できないという状況に陥った。私たちはこれまでの伝統行事としての「盆踊り」を実施するために住民達と協働して、これまでに歌われていた盆踊り歌や振り付けなどを記録し、新たな時代へとつながる「盆踊り」を実施するとともに、地域文化を記録・継承する。今年度の「盆踊り」は8月15日に実施する。
News
2018年度
新潟県十日町市(松代地区)にある約30世帯の田野倉集落。
自然豊かで美しい棚田が季節によって表情を変える。そんな風情あふれる集落は過疎化が進行し、現在の住人数は以前の4分の1にもなる。そうした集落の課題を背景に集落の現状や活動を広めるべく、まずは田野倉と日野の架け橋となることを目指している。
今年度の常磐祭「たのくら屋」では、田野倉集落で採れたお米を販売すべく田植えの一部に携わり、パッケージデザインの一新に努めた。
今年度のパッケージデザインは、前年度の「越後まつだい冬の陣」へ参加したことがきっかけとなり、新潟県門井出地区の工房の方と知り合うことができた。
門井出地区の工房で伝統的に好き続けられた貴重な和紙を、お米のパッケージデザインの1つとして組み込むことに成功した。
また、越後まつだい名物の「あんぼ」の販売をしたことにより「あんぼって何?」という言葉からお客さんとの会話が生まれ、田野倉集落を知ってもらえる1歩にもつながった。
生産から販売までの過程を経験し、学生側も田野倉への思いが強まりをみせている。
今年で5年目を迎えた「集落のガッコウ」活動は、実践女子大学と地域住民の方々との信頼関係も行事の度に強まりこれから先も常に挑戦をし続けていくことを目指す。