竹内ゼミ 『博報堂生活総合研究所「生活定点」調査』の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「博報堂生活総合研究所「生活定点」調査」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査・統計データを読み取り、現代社会の動向・傾向を紹介していきます。
第 21 期生 佐川奈穂
みなさんは普段、休日や隙間時間にどのように過ごしていますか。自分の趣味に没頭する時間や、好きなコンテンツを楽しむ時間は、日常生活の中で大きな癒やしや楽しみになっている人も多いはずです。また、趣味は新しく会う人との会話の中で特に話すことが多い話題だと思います。そんな趣味について、世代や性別によって捉え方や楽しみ方にどのような違いがあるのか気になり、今回この調査を取り上げました。
今回紹介するのは、株式会社博報堂の博報堂生活総合研究所が 1992 年から偶数年の 5-6 月実施している「生活定点」調査(2020 年のみ 6-7 月。最新調査は、2024 年 5 月 9 日-6 月 27 日)です。この調査は、首都 40km 圏と阪神 30km 圏で 20 歳-69 歳の男女を対象に訪問留置法で実施されています。今回は掲載されている調査結果(調査結果の出典は最後に書いていますが、博報堂生活総合研究所「生活定点」調査からの参照です)の中から特に印象に残った点を紹介します。
まず、「遊びについて、あなたにあてはまるものを教えてください。」という質問に「大好きで熱中していることや、はまっている物事がある」と答えた人の割合は 2024 年では男性 26.7%、女性 29.4% と若干女性が高いものの、ほとんど差が見られませんでした。しかし同じ質問で「熱心に応援したり、他の人にすすめたりしている人や物(推し)がある」と答えた人の割合は男性の 12.2% に対して、女性は 28.0% と 2 倍以上の差がありました。また、全体の 20.0% に比べ 20 代女性は 39.0% と、2 倍近く高い割合であることが分かりました。
次に、「現在、何にお金をかけていますか?」という質問に「趣味」と答えた人の割合は、2024 年では、全体では 33.4%、男女別では男性が 36.4%、女性が 30.4% でした。年代別にみると 20 代(51.7%)が他の世代と比べて圧倒的に高く、男女で見れば、20 代男性(52.4%)が 20 代女性(51.0%)に比べて若干高かったことが分かりました。
最後に、「よくするスポーツや趣味は何ですか?」という質問では、2024 年の 1 位は男性・女性とも「動画視聴」で、全体の 50.8% と、2 位の映画鑑賞の 38.7% との差はかなり大きいことが分かりました。「動画視聴」は 2022 年から 2024 年で 41.1% から 50.8% に上昇しており、また年代別・男女別にみると、20 代女性が 76.7% がかなり高い割合でした。また、同じ質問で男性と女性で回答を比べてみると、女性に比べて男性の方が多いのは、「パソコン」(15.7 ポイントの差)、「自転車・ドライブ」(13.1 ポイントの差)、「テレビゲーム」(12.6 ポイントの差)でした。逆に、女性の方が多いのは、「ショッピング」(28.3 ポイントの差)、「美容やエステ」(16.9 ポイントの差)、「食べ歩き」(14.0 ポイントの差)でした。
今回の調査結果から、特に 20 代は趣味にお金をかける割合が高く、20 代女性では動画視聴率や、熱心に応援・共有したい対象を持つ割合の高さが顕著でした。単に個人で楽しむだけでなく、時間や買い物、自分磨き、情報共有までを含めて趣味を楽しむ傾向がうかがえます。今後は、こうした若者の共有・消費行動の変化がライフスタイルに与える影響にも注目していきたいです。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
出典: 博報堂生活総合研究所「生活定点」調査、
https://seikatsusoken.jp/teiten/







