竹内ゼミ 『令和 6 年分 民間給与実態統計調査』の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「令和 6 年分 民間給与実態統計調査」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査・統計データを読み取り、現代社会の動向・傾向を紹介していきます。
第 21 期生 佐藤彩葉
みなさんは、「同じように働いていても、男女や働く環境によって収入に大きな差がある」と感じたことはありますか。普段はあまり意識しないかもしれませんが、実際の統計を見ると、給与にはさまざまな違いがあることが分かります。私自身も、将来就職することを考える中で、「どんな会社で働くかによって生活が大きく変わるのではないか」と感じることがあります。そこで今回は、国税庁が公表した令和 6 年分の「民間給与実態統計調査」をもとに、日本の給与の現状について取り上げます。この調査では、各年 12 月 31 日現在において源泉徴収義務者に勤務する民間の給与所得者を対象に、国税庁が標本調査方式で訪ねています。この調査結果から、3 つの点について紹介します。なお本記事では、「令和 6 年分 民間給与実態統計調査」(国税庁、2025。出典は下記参照)の調査結果を踏まえて紹介しており、国税庁の見解ではないことにご注意ください。
一つ目は、平均年収についてです。1 年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は 478 万円で、前年より 18 万円(3.9%)増 となりました。物価上昇が続く中でも、給与は伸びており、働く人の収入が少しずつ改善していることが分かります。また、給与所得者数も 5137 万人と前年より 60 万人増えており、雇用の面でもわずかながらプラスの動きが見られました。
二つ目は、男女差についてです。平均給与は、男性が 587 万円、女性が 333 万円 と、大きな差があることが分かりました。男女の差は約 250 万円と大きく、働き方や雇用形態の違いがそのまま給与に反映されていると考えました。特に女性は、非正規雇用の割合が高いことが影響し、全体の水準はまだ低いままではないかと考えました。給与階級別に見ても、男性は「400 万円超から 500 万円以下」が最も多いのに対し、女性は「200 万円超から 300 万円以下」が最多で、分布の違いがはっきり読み取れました。
三つ目は、20 代の平均給与についてです。年齢階層別の平均給与から読み取ると、男女あわせた 20 代前半は 277 万円、20 代後半は 438 万円となっていました。ただし、企業規模によっても給与が大きく変わることもあり、大企業では給与が伸びやすい一方、中小企業ではゆるやかな伸びにとどまる傾向があり、同じ 20 代でも働く環境によって収入に大きな差が生まれています。
今回の調査結果を踏まえ、平均給与は前年より増加している一方で、男女差や企業規模による収入の差が依然として大きいことが分かりました。特に、同じ 20 代でも働く環境によって将来の収入に大きな違いが生まれることから、企業選びはとても重要だと感じました。また、女性の給与水準はまだ低い傾向にあり、働き方や雇用形態の違いが大きく影響していることも分かりました。これから私たちも社会に出て働く立場になるため、今後も日本の給与や働き方の変化に注目していきたいと思います。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
国税庁(2025)
令和 6 年分 民間給与実態統計調査、
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2024/minkan.htm
(最終確認日:2026/05/29) 。







