竹内ゼミ 『ポイ活に関する調査』の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「ポイ活に関する調査」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査・統計データを読み取り、現代社会の動向・傾向を紹介していきます。
第 21 期生 鈴木歩未
みなさんは、普段ポイントを意識して生活していますか。私は、ポイントを貯めるようになってから、普段利用するコンビニエンスストアが変わるほど、その影響力を実感しています。ポイントによって購買行動が変化したことが興味深く感じたため、今回、ポイ活をテーマにした調査をとりあげます。
今回紹介する調査記事は、株式会社インテージが実施した自主調査の結果を掲載している「知るギャラリー」の記事で「『ポイ活』最前線 ~ポイントは生活者を動かせるか?~」です。この記事の元となる株式会社インテージが実施した自主調査は、日本全国の 15~79 歳の男女 4,942 人(ポイントサービス利用者)を対象に 2025 年 11 月 21 日~2025 年 11 月 25 日に実施されました。この紹介記事では掲載されている調査結果の中から特に気になった点を紹介いたします。
冒頭では、調査対象者全体のうち、ポイントサービス利用者は 91.9% であること、また多くの人が複数のポイントサービスを利用しており、4 種類以上のポイントサービスを利用している人が 47.7% と約半数を占めていることが述べられています。ここから、ほとんどの日本人は何かしらのポイントサービスを利用しているとわかります。また、複数のポイントサービスを利用していることから、目的に応じてポイントを使い分けていると考えられます。
次に、ポイントの利用目的(複数回答)について、多くの年代で「節約のため」と回答している人が多い結果となりました。特に 30-49 歳は節約が目的の人が約半数(53.5%)でした。70-79 歳のシニア層は「商品やサービスの代金に充当するため」と「商品と交換するため」が他の年代よりも突出した結果となり、目に見える形でポイントを還元していることがわかります。一方で、15-29 歳の若年層は「ご褒美の消費のため」と「日頃購入しないものを買うため」が他の年代よりも比較的多く、ポイントをちょっとした贅沢に活用する傾向が見られました。以上のことから、どの年代も物価高の影響により節約志向の傾向が見られました。全体的に利用目的は年代により多少の違いが見られました。
最後に、「ポイントによる生活者の行動変容」についての調査では(ほぼ毎回+よくある+ときどきある)の割合が過半数を超えている項目が「ポイント利用可否で店舗を変更する」、「ポイント UP 期間まで待って商品購入」、「還元率が高いポイントで支払い」という結果でした。ここから、生活者は自身が利用しているポイントを把握したうえで利用店舗を選んでいることが伺えます。そして、ポイント付与の増減によって購入のタイミングを見計らっていることがわかります。さらに、店舗によって還元率が異なるため、生活者は複数のポイントを所持しており、その時々に応じて選択していることがわかりました。
今回の調査を踏まえ、生活者は少しでも節約するために、ポイントの複数所持やポイントに関する情報を収集して工夫していることがわかりました。これからも物価高の影響は続くと考えられるため、ポイ活を意識した購買行動が引き続き行われるでしょう。一方で、若年層はポイントを経験や機会に充当し、自分へのご褒美や新しい経験のための「自己投資」として活用している人もいると考えられます。今後はポイントと顧客データの関係にも着目し、購買行動にどのような影響をあたえているのか調べていきたいです。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社インテージ(2025)
「『ポイ活』最前線 ~ポイントは生活者を動かせるか?~」、
知るギャラリー、
https://gallery.intage.co.jp/point2025/
(公開日:2025/12/23、最終確認日:2026/06/09)。







