第33回JIA東京都学生卒業設計コンクール2024で本学卒業生が藤本賞を受賞!(5/11)
生活環境学科の卒業生である田丸陽菜さんが在学中に取り組んだ卒業設計の作品が、公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 学生デザイン実行委員会主催の「第33回JIA東京都学生卒業設計コンクール2024」で藤本賞を受賞しました。
この設計コンクールは、1992年度より毎年実施しており、将来の建築家を目指して学業に努力してきたその集大成である卒業設計作品につい て、学業達成の評価の機会とし、また今後の社会における一層の活躍を期待して実施しているものです。33回目となる今年度は54点応募作品がありました。
5月11日(土)に工学院大学新宿キャンパス1階アトリウムで開催された公開審査の結果、田丸陽菜さんの作品「線状空間からの立体空間構成方法」が、金賞、銀賞、銅賞に次ぐ審査員賞(藤本賞)を受賞。そして、関東支部代表として6月29日(土)に行われた全国大会に出場しました。
< 審査員特別賞(藤本賞) >
田丸 陽菜さん
「線状空間からの立体空間構成方法」
受賞コメント
私は制作過程で完成形を明確にイメージしておらず、実際に手を動かし、試行錯誤しながら進めていたため、先の見えない状態に焦りを感じた事も幾度となくありました。
そんなプロセスを経た作品が、今回受賞させて頂けたのは、沢山のアドバイスをくださった先生方や楽しい時も苦しい時も共に過ごした研究室の仲間の支えがあったからです。
また、どちらの会場でも自分では思いつかない発想の作品や、審査員の方々の斬新な視点などが新鮮でとても貴重な経験でした。 この制作に関わってくださった皆様に厚く御礼を申し上げるとともに、一層精進して行く所存です。
内藤将俊教授からのコメント
建築系学科を有するほぼ全ての在京大学から数々の秀逸作品が集結した「第33回JIA東京都卒業設計コンクール2024」において、建築デザイン研究室の田丸陽菜さんが、審査委員長の藤本壮介氏による「藤本賞」を受賞しました。
本作品は、2.8Km のサイクリングロードをまるで毛糸を丸めるかの如く、一塊の絡み合う複雑な立体へと変換した創造性が非常に高い作品となっています。時には重力を無視したり、透明人間のように壁面や床を通過したりと、その設計プロセスも極めて独創的でありながら、最終的にはその前提条件を全て回収することに成功した論理的な案となっています。
受賞翌日の撤収開始直前まで、多くの他大学の学生が田丸案を食い入るように見つめ、必死に読み解こうとしていた光景がとても強く印象に残っています。