教職課程を履修する在学生や卒業生、教員が集い、教職の魅力を実感・共有する「実践教職の会」を開催しました(8/2)
本学で教職課程を履修している全学年の在学生、教職や教育関連ビジネスに就いた卒業生、教職センター教員の交流会「実践教職の会」。その第4回として、「教職の魅力発見 ~教職課程の学びで得たもの~」が、8月2日(土)に渋谷キャンパスで開催されました。教職の夢を実現しようと頑張る在学生、教育界で活躍する卒業生、支え続ける教職センター教員の想いが、ディスカッションを通じて一つになる貴重な時間でした。
「教職の魅力発見 ~教職課程の学びで得たもの~」開催
建学以来、多くの卒業生を教育界に輩出してきた伝統を未来につなぐ
学祖・下田歌子は女子教育の先駆者であり、その「女性が社会を変える、世界を変える」という建学の精神の下、「品格高雅にして自立自営しうる女性の育成」という教育理念に基づき、本学は長年にわたり多くの卒業生を教育界にも輩出してきました。全国の学校や教育機関、教育関連ビジネスなどで活躍する本学出身者は、各方面から高い評価を受けています。
こうした伝統を未来につなぎ、教職の魅力発信、教職に就いた卒業生たちのネットワーク構築やサポートを目指して、「実践教職の会」は創設されました。本会では、毎年8月の第1土曜日にイベントを開催。第4回目となる今回は、在学生13名、卒業生18名、教職センター教員4名という想定を上回る参加者が集まる盛況となり、急遽予定していた教室から広い教室へと会場を変更してスタートしました。
かけがえのない経験と知識、乗り越える自信が身につく、教職課程の履修

教職センター長の市毛祐子教授による開会の挨拶に続き、卒業生と在学生の自己紹介が行われた後、第一部は、在学生と卒業生の交流会。参加者全員を4つのグループに分けてグループディスカッションが行われました。
グループディスカッションの大テーマは、「教職の魅力発見 ~教職課程の学びで得たもの~」。さらに、①教職課程の授業について ②教職課程を履修することの強みと特徴 ③学生の成長について ④卒業後の進路やキャリアについて ⑤その他 の5つの小テーマが設けられ、在学生の相談や悩みに卒業生が真摯に答える姿、活発な意見交換などが各グループで見られました。ディスカッションの中心となったテーマはグループごとに異なりましたが、以下のようなポジティブで魅力的なコメントが数多く発信されました。

まず、小テーマの①②にあたる、本学の教職課程の特徴や良さについては、「アドバンスト科目は、将来的に幅広い分野で役立つ」「生活指導、教科、実習が充実している」「論作文や面接などはほぼマンツーマン」「少人数なので学生一人一人に合わせてスケジュール調整してもらえる」といった声がありました。
③の学生の成長については、「履修科目が多いため苦労はあるが、無駄な勉強はない」「困難を乗り越えることで今後の人生で大きな自信になる」「臨機応変さやタスク管理力が身につく」「教職実習は本当に楽しい」。

④の卒業後の進路やキャリアについては、「教員免許があることは人生の選択肢を広げる」「多様性の時代、教職以外の道を選んだ後に教職に就くことも有効」「教育界はライフステージごとに配慮や対応があり、キャリアプランが描きやすい」などの経験談も聞かれました。
その他、「教職は子どもたちの人生に深く関わる、やりがいや感動の大きな仕事」「ずっと学生時代が終わらず、毎日が楽しい」「趣味でもバイトでも何にでも挑戦するマインドが大切」「人前に出るのが得意でなくても繊細さも武器になる。いろいろな人がいていい」といった、卒業生から在学生へのあたたかいアドバイスやメッセージも多数寄せられました。
卒業後も続く、きめ細やかで手厚いサポートや交流も本学ならではの魅力

第二部は、日常の教育現場での課題や悩みを共有し、解決する場として、卒業生の懇談会が行われました。参加した卒業生は、本学を卒業間もない若手教員、担任や部活動を担当して活躍する中堅教員、副校長や校長、教育機関でキャリアを積み上げたベテラン、教育関連企業で働く方、卒業後は海外で過ごした後に現在セカンドキャリアとして教職を目指している方など多彩。職場である学校も、公立、私立、中学、高校、養護学校など多岐にわたっており、教育界における本学卒業生の幅広い活躍と高い評価が感じ取れました。
懇談会では、参加者の近況報告に続き、若手教員を中心に日頃の業務での悩みや相談が寄せられ、先輩方がその一つ一つに対して、丁寧に、あたたかくアドバイスしている姿が印象的でした。卒業後もさまざまな年代やキャリアの卒業生がしっかりとつながり、教職センターのサポートも受けながらネットワークが築かれ、貴重な経験が在学生に引き継がれていく……。このきめ細やかな連携こそが、本学の教職課程の強みだと実感できるイベントでした。
【参加者からのメッセージ】

教育実習で人生観が変わった!
急な進路変更にも親身な対応
英文学科4年 河内咲樹さん
中学生の頃から「先生」に憧れて教職課程を履修したのですが、大学3年時には営業職を志望して企業から内定もいただいていました。ところが、大学4年で教育実習に行ったところ、準備をした分だけ子どもたちが応えてくれることに人生観が変わるほどの大きな感動とやりがいを感じ、「やはり教職に就きたい!」と急遽、進路変更を決意。私のわがままにも教職センターの先生方がつきっきりでサポートしてくださり、合格に向けて今、頑張っています!

忙しさや苦労より得るものは大きい
新しい視野と選択肢が増える!
英文学科4年 松崎菜々花さん
本学の教職課程はサポートの手厚さが最大の魅力だと思います。教養科目の講義は充実していますし、受験に特化した対策講座では先生方が親身になって指導してくださり、模擬面接は1対1のきめ細やかさです。教職課程を履修している学生の横のつながりも強く、お互いに励まし合い、模擬面接を見学し合って参考にするなどしています。教職課程の履修は忙しさや苦労もありますが、それ以上に新しい視野や選択肢が増えるなど、得るものは限りないと思います。ぜひチャレンジしてください。

少人数の女子大だからこそ伝えられる
女性としての生き方やキャリアプラン
群馬県立伊勢崎高等学校 高橋みゆき校長
被服学科卒
本学の教職課程は、少人数の女子大だからこその魅力にあふれています。私自身は、卒業生で校長という立場から、女性としての生き方やキャリアの在り方を後輩の皆さんに伝え、成長をサポートしていきたいと考えています。本学の卒業生は中・高で勤務している方が多いですが、その年代は人生で一番キラキラした時代。子どもたちとの毎日は感動や涙にあふれ、就職してもずっとそこにいられる幸せは教職に就いた者ならではのものです。教職課程で、人を育てる面白さや楽しさをぜひ感じてください。

安心して相談できる卒業生の先生方
同窓の交流がキャリアのプラスに
国分寺市立第一中学校 馬場絢香教諭
2024年度 英文学科卒
今回のイベントもそうですが、本学の教職課程は在学生と卒業生、卒業生同士のつながりがとても強いことが魅力だと思います。在学中は卒業した先輩方の貴重な経験が講義などに還元されていることがうれしく、現在は卒業生同士の交流がこれからのキャリアに大きなプラスになると実感しています。社会全般でAI活用が活発になってきていますが、就職活動でもインターンでも、やはり生身の人間同士のコミュニケーションは重要です。教職課程での学びは必ず役に立ち、人生を豊かにすると思います。

論作文添削、模擬授業、面接練習にもきめ細かく対応、
在学生と卒業生の夢をサポート
教職センター長 市毛祐子教授
「実践教職の会」は4回目となり、年々参加者も増えて、在学生と卒業生のネットワークも広がっています。教職センターは、教職に就くことをサポートするだけでなく、教員採用試験の合格後や卒業後も皆さんの悩みや課題を共有して、共に成長していくことを目指しています。試験対策講座ではできるだけ学生の希望に合わせてスケジュールを調整、論作文は週1回ペースで添削、模擬授業や場面指導実技の対策などはほぼマンツーマンに近い形で実施するなど、少人数の女子大の良さを活かし、きめ細かく手厚い対応を心がけています。これからも在学生、卒業生の夢の実現を精一杯サポートしていきます。