生活科学部現代生活学科の地域・環境経営ゼミ(倉持ゼミ)が、山形県の「さかたの塩」とコラボ!オリジナル商品「縁結び塩」を開発し、販売しました。
生活科学部現代生活学科の地域・環境経営ゼミ(以下、倉持ゼミ)の学生が、かねてより連携する山形県酒田市の株式会社さかたの塩とコラボしたオリジナル商品「縁結び塩」を開発し、日野キャンパスの常磐祭(11月8日・9日)で販売しました。この商品には、現代生活学科の地域・生活文化ゼミ(以下、須賀ゼミ)が、新潟県十日町市の人たちと育てた「まつむすめ」の米のもみ殻が加えられ、用意した50個は完売しました。
成果物を掲げ、喜ぶ
「さかたの塩」と須賀ゼミ生が育てた米のもみ殻をブレンド。「“つながり”を形にすることを大切にしたかった」
学生の商品に込めた思いが伝わるチラシ
「地域・環境・ビジネスという視点からみた社会課題の解決の在り方」をテーマに活動する倉持ゼミ。地域調査で訪れて以来、交流を続ける山形県酒田市の企業・株式会社さかたの塩との連携の一環として、コラボ商品「縁結び塩」を開発しました。これは、鳥海山の伏流水が湧き出る吹浦の海水を使用した「さかたの塩」に、須賀ゼミが十日町市の人たちと育てた「まつむすめ」の米のもみ殻をローストしてブレンドした完全オリジナル商品です。ほんのりとした甘みと深みが感じられるのが特徴です。
商品化にあたっては、「酒田市の方々、須賀ゼミ、十日町市の方々の“つながり”を形にすることを大切にしたかった」という学生たち。企画からデザイン、販売まで、自分たちで一貫して担当しました。日頃からSDGsなど持続可能な社会の実現について研究しているゼミの特色を生かし、もみ殻を有効活用することでエコな取り組みを目指しました。
ネーミングにもパッケージデザインにも詰まったこだわり。多くの来場者が買い求め
展示販売した商品
常磐祭での販売を前提に開発を進めた「縁結び塩」は、商品名やパッケージデザインにも来場者の目を引くこだわりが詰まっています。
「縁結び塩」というネーミングは、「商品にかかわるさまざまな“ご縁”を大切にしたい」という思いが由来。パッケージデザインは、名刺サイズの台紙と塩を入れた小さな試験管を組み合わせたユニークなもので、ピンクと紫のグラデーションを基調にした台紙には本学の校章があしらわれています。“縁結び”を象徴するリボンのモチーフや、学生による手書きコメント入りのおみくじも取り入れ、女性らしい和のテイストに楽しさもプラスしました。
こうして出来上がった「縁結び塩」は、連携する地域企業と学生が育てた米を見事に掛け合わせたオリジナル商品として、多くの来場者の注目を集めました。
ゼミ生のコメント
インタビューに答える4人
須賀ゼミ生が十日町市で米作りに挑戦していると知り、私たちも何かを作り出したいと考えていた折、さかたの塩の方から「塩と何かをブレンドした商品を作れる」とアドバイスをいただいたのが、「縁結び塩」の開発のきっかけでした。もちろん、ブレンドするのは須賀ゼミ生が育てた米。ただし、お米ではなくもみ殻をローストして使用することにしました。日頃からゼミ活動で環境やSDGsに関する活動を重視しているからこそ思い付いたアイデアです。しかも、もみ殻には美容効果のあるシリカが含まれていることから、美容に関心の高い女子大学生らしい商品に仕上げられると考えました。布川の皆さんとつないでくれた須賀ゼミの友人、そして、もみ殻を無償で提供してくださった布川の皆さんには心から感謝しております。
商品開発の過程で最も苦労したのはデザインでした。これまで、さかたの塩の商品を常磐祭で販売した前例はありましたが、自分たちで作ったオリジナル商品を扱うのは初めてのこと。商品として一人でも多くの来場者に手に取ってもらえるよう、魅力的なデザインを追求しました。ピンクと紫のグラデーションを基調に実践女子大学の校章をちりばめた名刺大の台紙には、おみくじを添えてワクワク感もプラス。完成までにはさまざまな苦労がありましたが、大変満足のいく出来栄えになりました。この台紙には、努力の証として私たち学生4人の名前も記しています。
この一連の経験を通じて、企業と連携しながら一から商品を作り上げるという貴重な学びを得ることができました。私たち学生が主体となって関係者の皆さんとやり取りし、商品の完成・販売までやり遂げられたことに大変満足しています。また、この挑戦を支えてくださった多くの方々との“ご縁”の大切さを、改めて実感しています。
この経験を糧に、今後も新しいことに積極的にチャレンジしていくつもりです。来年の学園祭では、後輩たちがこの活動を引き継ぎつつ、新たなアイデアを生み出してくれたら大変うれしく思います。
(生活科学部現代生活学科3年 佐藤葉乃香さん、多田結音さん、堀内綾乃さん、平松麻彩さん)







