「データ時代の女性キャリア開発」における株式会社インテージテクノフィアの縁山氏、建部氏、朝野氏のご講演
人間社会学部開講科目「データ時代の女性キャリア開発」では、データ時代における女性のキャリアを考えることを目的に、さまざまな企業でご活躍されている方々からご講演をいただき、学生が今後の自身のキャリアを考える機会としています。
今回の授業では、縁山大輔氏による導入から始まり、「データ時代」におけるキャリア形成について受講生とともに考える参加型の講演が行われました。冒頭、これまで人間がルールや規則性を示して解決してきたことが、機械がデータから学習して解決する時代へと変化している点が示され、データ時代の特徴が具体的に紹介されました。会社紹介では、インテージテクノスフィアの役割や新入社員研修、IT 技術者育成、働きやすい制度、女性の活躍支援など、多様なキャリア支援の取り組みについて伺うことができました。
前半の「統計資料から考える」では、公的な統計資料をもとに、「理科系科目が苦手」という固定概念がキャリア選択を狭めていないかという問いかけがあり、大学生の就職先・職種の変化にも触れられました。特に、事務職に進路を決める社会科学系女性が減少し、情報処理・通信技術職に進む傾向が強まっている現状は、学生にとって大きな刺激となりました。
さらに、第一子出産後の就業継続率の向上や女性のM字カーブの改善など、ライフイベントとキャリアの選択の実態が説明され、キャリア意識の変化が求められていることが示されました。
後半の「先輩社員と考える」では、朝野ひかり氏による具体的な一日のスケジュールや業務内容、建部容子氏による経歴・出向経験の紹介などがあり、学生からの質問に答えつつ両氏が対談する形で、職場文化や働く上での制度、キャリア形成の転機、プライベートとの両立など、学生が就業を明確にイメージできる内容が多く語られました。資格を取得したことがキャリアの転機になった、学生時代にゼミ活動などチームで取り組んだ経験が会社でも活かせたなど、両氏のリアルな体験談は学生の印象にも残ったようです。
このたびは貴重なお話と多くの学びの機会をいただき、心より感謝申し上げます。







