竹内ゼミ 『2024 年 SNS 利用者行動調査』の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:『2024 年 SNS 利用者行動調査』の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査・統計データを読み取り、現代社会の動向・傾向を紹介していきます。
第 20 期生 高野菜々葉
みなさんは、「SNS のほうが自分らしくいられる」と感じたことはありますか。普段の生活の中で、人と直接関わる場面よりも、SNS 上のほうが気持ちを表現しやすい、あるいは素直な自分でいられると感じることがあるかもしれません。私自身も、対面では周囲の目を気にしてしまう一方で、SNS では自分の考えや気持ちを比較的自由に発信できていると感じたことがあります。こうした感覚は決して私だけではなく、今の若者にとって身近なものになっているのではないかと考え、今回、この調査を取り上げました。
今回紹介する調査記事は NTT ドコモ モバイル社会研究所が 2024 年 2 月に日本全国の 15-59 歳男女を対象にインターネットで実施されたものです。なお有効回答数は 3,936 でした。
まず「対面で話すよりも SNS でのやり取りのほうが気が楽だ」の質問に対する結果ですが、全体では 53% と約半数の人が SNS でのやり取りの方が気が楽と考えていました。また性別年齢別で集計された結果が書かれていますが、年齢別で見れば、男女ともに年齢が上がるほど、「SNS でのやり取りの方が気が楽と思う割合」は下がっていき、例外はありますが、やや男性よりも女性の方が「思う割合」が同年代では比較的高い傾向が見られました。10 代と 20 代は男女とも 6 割強と高めで、男性だと 30 代以上、女性は 50 代のみが 4 割程度でした。なお最も高いのは男性 10 代の 66% でした。
次に、「対面でのやり取りよりも、SNS でのやり取りのほうが楽しい」の質問に対する結果ですが、全体では 36% と「気が楽」の 53% と比べると比較的少なめに感じます。ここでも性別年齢別で集計された結果が書かれていますが、「気が楽」の回答と同様の傾向が見られました。男女とも 10 代、20 代は 4 割以上の人が「楽しい」の回答となりましたが、男女 50 代では 2 割代に回答がとどまったことは特徴的と思います。
最後に、「SNS のほうが自分らしくいられる」の質問に対する結果ですが、全体では 27% と 3 割を切る結果となりました。こちらも性別年齢別で集計された結果を見ると、同様の結果でした。男女にあまり差は見られませんでしたが、女性 50 代は 14% とかなり低めになったのは気になります。
今回の調査結果を踏まえ、SNS でのやり取りは多くの人にとって対面より心理的負担が少なく、特に若年層ほどその傾向が強いことがわかりました。また「SNS のほうが自分らしくいられる」と感じている人は全体では少なく、「気が楽」や「楽しい」と思うことと、自己表現のしやすさは必ずしも一致していないことも明らかになりました。これからも利用する SNS ですので、今後も SNS の利用が広がる中で、このような気持ちの変化にも注目していきたいと思います。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
NTT ドコモ モバイル社会研究所(2024)
【ライフスタイル】10 代男女の 4 割超が「SNS のほうが自分らしくいられる」、
https://www.moba-ken.jp/project/lifestyle/20241007.html
(最終確認日:2026/02/17)。







