竹内ゼミ 『18 歳意識調査 第 3 回テーマ:恋愛・結婚観』の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「18 歳意識調査 第 3 回テーマ:恋愛・結婚観」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査・統計データを読み取り、現代社会の動向・傾向を紹介していきます。
第 21 期生 中沢凜音
私がこの調査を取り上げようと思ったきっかけは、ニュースなどで「少子化」や「晩婚化」が問題視されている一方で、同世代の友人の中には「結婚したい」「子どもがほしい」と話す人も多く、本当に若者は結婚を望んでいないのか疑問に思ったからです。そこで、若者の恋愛・結婚に関する「18 歳意識調査」に注目しました。
今回紹介する調査は、公益財団法人日本財団が全国の未婚 17 歳~19 歳男女を対象として、回答数 800 人を年齢と性別で割り付けをして、2018 年 10 月 16 日(火)~10 月 19 日(金)にインターネットを利用して実施した調査です。本調査は各回テーマが異なり、現在も継続的に行われているもので、現時点での最新版で第 79 回が 2026 年 3 月に実際されています。今回は、テーマの関係上、やや古いですが、第 3 回の「恋愛・結婚観」をテーマとしたものを紹介します。以下の調査結果自体については、「日本財団『18 歳意識調査』調べであることにご留意ください。
まず、恋愛経験に関する「あなたは、今まで異性(もしくは同性)とお付き合いをしたことがありますか。」の質問には、「はい」と回答した人が 55.5% であり、過半数が恋愛を経験していました。今までにお付き合いをしたことがある方のみ(n=444)に、「あなたは、今の彼氏・彼女とどのように出会いましたか。あなたは、一番最近お付き合いした彼氏・彼女とどのように出会いましたか。」という質問を単一回答で尋ねたところ、「学校で出会った」が 64.9% で最も多く、「SNS 上で出会った」が 10.8%、「部活で出会った」が 7.4% と続きました。日常生活での出会いが中心である一方、SNS も一定の役割を持っている点が現代的だと感じました。
また、現在彼氏・彼女がいない人のみ対象(n=634)とする質問で、「あなたは、現在、彼氏・彼女がほしいですか。」については、64.8% の人が、「はい」と答えており、若者の多くが恋愛に前向きでした。また前問で「はい」(恋人がほしい)と回答した人(n=411)に「彼氏・彼女がほしい理由」を複数回答で尋ねたところ、「恋人との思い出をたくさん作りたいから」や「一人でいるのは寂しいから」といった感情的なものが多い一方で、前問で「いいえ」(恋人はほしくない)と回答した人(n=223)に「彼氏・彼女がほしくない理由」を複数回答で尋ねたところ、「恋愛よりも趣味を優先したいから」や「一人でいるのが好きだから」、「恋愛は面倒だと感じるから」とといった理由で恋人を求めない人もおり、価値観の多様化も見られました。
さらに、結婚願望について、「あなたは将来、結婚したいと思いますか。」という質問に対しては、74.9% が「結婚したい」と回答しており、その理由を自由回答で尋ねたところ、「家庭を持ちたい」や「子どもがほしいから」などの理由がありました。社会では晩婚化が進んでいるものの、結婚そのものへの意欲は依然として高いといえます。
子どもについても、「あなたは将来、子どもはほしいですか。」という質問に対して、78.6% が「子どもがほしい」と回答し、「子どもがほしい」と回答した人(n=629)に「あなたは将来、子どもは何人ほしいですか。」と尋ねたところ、「2 人」が 67.1% で最多でした。このことから、多くの若者が一般的な家族像を思い描いていました。また、「自分が育った家庭と同じような家庭を築きたいと思いますか。」の質問に対しては、「築きたい」と回答した人は、50.6%(n=405)で、結婚願望は 88.9% が「結婚したい」、子ども願望は 92.1% が「子どもがほしい」と回答しており、結婚・子どもへの意欲が特に高い傾向にありました。家庭環境が将来の価値観に影響を与えていることが読み取れます。
この調査から、少子化や晩婚化は単に若者の意識の低下によるものではなく、経済的な不安や社会環境など別の要因が大きいと感じました。多くの若者は本来、結婚や子どもに前向きであるため、その希望を実現できる環境づくりが重要だと思います。
その他、調査の図表、詳細等につきましては、日本財団公式ウェブサイト(http://www.nippon-foundation.or.jp/)および下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
公益財団法人日本財団(2018)
日本財団「18 歳意識調査」第 3 回 テーマ:恋愛・結婚観
—結婚願望がある人は 74.9%、子どもがほしい人は 78.6%—
https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/pr/2018/20181112-9800.html
(最終確認日:2026/06/9)。







