第25回卒業設計コンクール展(主催:埼玉県建築設計監理協会)で生活環境学科(現:環境デザイン学科)の卒業生2名が入賞!(4/20)
生活環境学科(現:環境デザイン学科)の卒業生2名が在学中に取り組んだ卒業設計の作品が、埼玉建築設計監理協会主催の「第25回卒業設計コンクール」で入賞しました。
この設計コンクールは埼玉県内及び関東近辺の大学を対象に、次代を先取した意欲的な卒業制作を募集し表彰するもので、今年度は42作品が集まりました。
本学からは4作品出展し、4月20日(日)に埼玉会館で開催された公開審査の結果、福田文絵さんの作品「来歴認承増殖都市 ~歴史が育んだ‘図々しさ’が成長させる三河島建築~」が、準埼玉建築設計監理協会賞を受賞。また、小野愛未さんの作品「住人の迷いが導く重伝地区発展法 ~山・寺・奈良井宿・線路・川が紡ぐ集楽生活~」が、さいたま住宅検査センター賞を受賞しました。
なお、福田さんの作品は、700案以上の応募があった「せんだいデザインリーグ卒業設計日本一決定戦」や、1200案以上応募があった「赤れんが卒業設計展」でも100選に入り本戦に進みました。
< 準埼玉建築設計監理協会賞 >
福田 文絵さん
「来歴認承増殖都市 ~歴史が育んだ‘図々しさ’が成長させる三河島建築~」
準埼玉建築設計監理協会賞を受賞した
福田 文絵さんの作品
(作品の詳細はこちら) [PDF:30.30MB]

受賞コメント
この度、埼玉卒業設計コンクール展にて賞をいただくことができ、大変光栄に思います。
ゼロから構想を練り、試行錯誤を重ねながら形にしていく過程は、想像以上に困難でしたが、自分の手で作り上げた達成感は何にも代え難いものでした。建築と真摯に向き合い、全力で没頭できた日々は、自分にとってかけがえのない時間となりました。この経験と受賞は、建築に向き合う姿勢を築く上での大切な糧となると感じています。
ご指導くださいました内藤教授をはじめ、生活環境学科の皆様、一緒に努力を重ねてきた研究室の仲間、そして常に支えてくれた家族や友人に、心より感謝の意を表します。
< さいたま住宅検査センター賞 >
小野 愛未さん
「住人の迷いが導く重伝地区発展法 ~山・寺・奈良井宿・線路・川が紡ぐ集楽生活~」
さいたま住宅検査センター賞を受賞した
小野 愛未さんの作品
(作品の詳細はこちら) [PDF:48.73MB]

受賞コメント
この度は、第25回埼玉県卒業設計コンクールにて、さいたま住宅検査センター賞という素晴らしい賞を頂き、大変光栄に思っております。生まれ育った地元「奈良井宿」を題材に、自分なりに空間の在り方や地域との関係を考えることができたこの制作は、私にとってかけがえのない経験となりました。何度も壁にぶつかり、不安に押しつぶされそうになったこともありましたが、研究室の仲間に支えられ、切磋琢磨する日々の中で、最後まで走り切ることができました。何かに夢中で打ち込むことの楽しさや達成感を知ることができたのは、人生の宝物です。親身にご指導くださった内藤先生、生活環境学科の皆様にも心より感謝申し上げます。この経験を糧に、今後も建築や空間づくりに前向きに関わっていきたいと思います。
内藤将俊教授からのコメント
各大学の建築・環境デザイン学科で選出された優秀な卒業制作が数多く出展した「第25回卒業設計コンクール」において、建築デザイン研究室の福田文絵さんが、「準埼玉建築設計監理協会賞」を、小野愛未さんが「住宅検査センター賞」を獲得しました。
埼玉を敷地とした作品が対象の「埼玉県知事賞(両名は選定対象外)」の1案を除いた全作品の審査において、福田さんは2番目、小野さんは3番目に多い得票を獲得しての堂々の受賞でした。
荒川区三河島を敷地とする福田さんの案は、その街並みや歴史を徹底的に調査することからスタートします。そして、忌まわしいと捉えられるようなものを含む様々な歴史を住民が乗り越え、協力し合いながら生活したことで育まれた「街の活力」がそのまま空へと伸びたような、創造性とメッセージ性が極めて強い高層建築を作り上げています。
重要伝統的建造物群保存地区の長野県奈良井宿を対象とした小野さんの案は、奈良井宿と並行する山裾や寺社建築群、線路、奈良井川などを丁寧に改修して全体を融合しています。そして、歴史的空間を守りたいが変化を望まないといった、「住民の矛盾する思い」を空間化した心温まる、完成度が非常に高い作品を実現しました。
研究室の卒業生が本コンクールに参加して以来、4年連続での複数名受賞となります。卒業後も知識や技術を伝えるために後輩をコンクールや建築視察に誘うなど、意識的に研究室の伝統を構築し続けてくれている多くのゼミ生達に心から感謝しています。
※生活科学部 生活環境学科は、2025年度から環境デザイン学部 環境デザイン学科