健康栄養専攻の学生が開発した「和風カレーちゃんこ」が、大相撲初場所の両国国技館で相撲ファンに販売されました(1/11~1/18)
生活科学部食生活科学科健康栄養専攻(2026年4月から食科学部食科学科健康栄養専攻)の学生2人が考えた「和風カレーちゃんこ」が大相撲初場所中の1月11日から18日、東京・両国国技館で販売されました。公益財団法人日本相撲協会(以下「日本相撲協会」)と本学が連携した「オリジナルちゃんこプロジェクト」から生まれたレシピをもとにした初のちゃんこ販売です。連日、長蛇の列となり1日の販売は2000杯超という人気ぶりで、大勢の相撲ファンの舌をうならせました。
ピンクのハッピ姿で活動するJJ相撲クラブのメンバー
相撲×女子大の新コンセプト、初の「ちゃんこ」の連携で実売の快挙
相撲ファンを誘導する大谷さん
本学は、日本相撲協会と包括連携協定を締結し、グッズの開発や両国国技館での販売ボランティアなど、「相撲×女子大」という新しいコンセプトのコラボに取り組んでいます。今年度は「オリジナルちゃんこプロジェクト」という新たな企画がスタート。相撲を支える「食」と「文化」への理解を深め、日ごろの学内での学びを実践すべく、健康栄養専攻4年の西﨑彩可さんと大谷眞未さんの2人がオリジナルちゃんこのレシピ開発に挑みました。
和風カレーちゃんこを食べる相撲ファンでにぎわう地下1階の大広間
春日野部屋でのちゃんこ作りの見学に始まり、両国国技館内の施設運営を手掛ける国技館サービス株式会社(以下、国技館サービス)とのミーティングや度重なる試作を実施。「1日最大約2,000食」「1鍋で100人前」「販売価格は500円(税込)」「肉類以外の具材は固定」「少ない調理工数」という制約の中、学内での数回にわたる試食会を通して、レシピの開発に挑み、味の特徴やこだわりポイントを盛り込んだオリジナリティー豊かな「和風カレーちゃんこ」と「ピリ辛豆乳ちゃんこ」を開発しました。9月には竹縄親方らを日野キャンパスに招いて試食会も開催。「どちらもおいしく、甲乙つけがたい」と高評価を得て、その際にいただいたアドバイスを反映してさらにブラッシュアップをしました。最終的に採用されたのが、春日野部屋とのコラボによる「和風カレーちゃんこ」でした。実際の販売は、大相撲初場所初日の1月11日から18日までの1週間、東京・両国国技館で実現しました。
18日は、本学の公認団体「JJ相撲クラブ」のメンバーの大学生、高校生も販売ボランティアとして参加。順番まちで長蛇の列となっている様子や、おいしそうに「和風カレーちゃんこ」を食べる相撲ファンの表情に、メンバーたちも自然と笑顔に。なお、「JJ相撲クラブ」のメンバーは、「和風カレーちゃんこ」の販売のみならず、グッズ販売の手伝いや訪れた相撲ファンの誘導などのボランティアとしても活躍しました。
子供でも食べられるうま味たっぷりの味が大好評! 連日2000杯超え!
国技館で販売された和風カレーちゃんこ
両国国技館の地下1階の大広間で提供される国技館ちゃんこは、国技館グルメの中でも特に人気を集めるメニュー。期間によって味付けが異なるのが特徴です。1週間限定で販売された「和風カレーちゃんこ」は、体がポカポカと温まるスパイス感と、子供でも食べられる絶妙な辛さ、豚肉のうま味とサラッと軽くスッキリした味わいが好評を博し、連日2000杯を超える売上げを記録しました。
ちゃんこを食べ終えた人たちにアンケートの協力を呼びかける西﨑さん
販売期間中は、両国国技館内の各所に「和風カレーちゃんこ」の販売を告知するPOPが掲示され、そこに掲載される二次元コードを通して約420件に及ぶ意見や感想も寄せられました。そのうち、97%以上の方が「おいしかった」と回答。「具だくさんで、誰でも食べられる味つけなのにスパイスも効いていておいしかった」「国技館で10年以上ちゃんこを食べてきたが、この和風カレーちゃんこは特においしかった」「画期的なちゃんこでおいしかった」「辛すぎず甘すぎず、どの年代でも満足できる味に感動した」「スープがくどくなくて、おにぎりなどとも相性が良かった」などお客さまからの好評価が続出し、学生たちは「挑戦して良かった」と達成感をかみしめていました。
ボランティア前に集合する学生たち
両国国技館周辺に立てられたカラフルなのぼり旗
生活科学部食生活科学科健康栄養専攻4年 西﨑彩可さんと大谷眞未さんのコメント
大谷さん(左)と西﨑さん
学内ではなく両国国技館という公共性の高い場所で提供するちゃんこのレシピを、私たちだけでゼロから考えるのは大きなチャレンジでした。しかも2000食以上の大量調理が前提であり、品質やコストの高度な調整が求められるため、長谷川めぐみ教授や助手の青砥侑紀さんからアドバイスをいただきながら、約1年間にわたり試行錯誤を重ねてきました。幅広い年代の方や海外からの観光客も召し上がることを考慮しなければならず最初は不安もありましたが、多くの方から「おいしかった!」と言っていただけて本当にうれしく思います。国技館サービスの皆さんとの調整では、チームでプロジェクトを進める難しさも体験しましたが、「チャレンジして良かった」と改めて実感しています。
今回のプロジェクトも含め、本学では日本人の食文化や栄養についてさまざまな角度から学びを深めることができました。今後はこれまで蓄えてきた知見を社会に還元していけるよう、卒業後もさらに努力を重ねていきたいと思っています。
生活科学部食生活科学科 長谷川めぐみ教授のコメント
長谷川めぐみ教授
「JJ相撲クラブ」で活動する西﨑さんと大谷さんは栄養士資格取得を目指す健康栄養専攻で、献立やレシピ作成のスキルの基本を身につけていたため、今回のプロジェクトが実現しました。2人にとっては、「JJ相撲クラブ」の活動を通して相撲文化に興味を抱き、これまでの4年間で学んできた知見を、大相撲の舞台の両国国技館で生かすチャンスに恵まれたことは非常にすばらしいことだと感じています。今回は一つの鍋で100人前、合計2000食以上という大量調理が前提で、塩分計算にも通常の調理よりも緻密さが求められました。初めての経験に2人も苦労したことと思いますが、自宅での試作や学内での試食会を繰り返し、助手の的確なアドバイスと指導にも助けられて見事にレシピを完成させてくれました。
今回のプロジェクトで切り開いた日本相撲協会との新たな連携を大切にし、次年度以降もますます発展させていきたと考えています。







