日本語教員養成コース
文学部の副専攻に「日本語教員養成コース」があります。日本語教員養成コースの科目はすべて国文学科の専門科目なので、国文学科の学生は、日本語教員養成コースの単位を、すべて卒業に必要な単位として修得することができます。
日本語教員養成コースには、基礎コースと実践コースがあります。基礎コースは、まさに、日本語教育の基礎を学ぶコースです。現在の日本社会には、本当に多くの外国人がいます。外国人観光客もたくさんいますし、日本で働いている外国人もたくさんいます。また、外国人の子弟が日本の学校で勉強しているということもあります。このような、日本にいる外国人の中には、日本語学習や日本語のサポートが必要な人がいます。基礎コースでは、そのような、日本語の支援を必要とする人たちの力になれる力を身につけます。
実践コースは、日本語教育のプロになる人のためのコースです。実践コースを修了すると、日本語教師として働くための資格を得ることができます。国文学科のOGには、プロの日本語教師になっている人が数多くいます。就職先は、国内の日本語学校や大学、海外の語学学校や大学などです。ただし、日本語教師として大学で働くためには、大学を卒業した後、大学院に行く必要があります。本学の国文学科と大学院を卒業し、実践女子大学で外国人に日本語を教えているOGもいます。
日本語教師の資格を得るためには、実践コースを修了する以外にも、「日本語教育能力検定試験」に合格するという方法もあります。日本語教育能力検定試験とは、日本国際教育支援協会によって年1回行われている試験で、この試験に合格すると、実践コースを修了しなくても、日本語教師の資格を得ることができます。ただし、日本語教育能力検定試験は、合格率が約25パーセントというとても難しい試験です。(日本語教育能力検定試験の詳細は、日本国際教育支援協会のホームページをご覧ください。)
プロの日本語教師になることを真剣に目指すのであれば、実践コースを修了し、そしてさらに日本語教育能力検定試験に合格することを目指してください。実践コースを受講すること自体が日本語教育能力検定試験の準備になりますし、実践コースを修了して、さらに日本語教育能力検定試験にも合格すれば、まさに鬼に金棒です!(日本語教師を目指す国文学科の学生は、だいたい3年生ぐらいから日本語教育能力検定試験にチャレンジし始めます。そして、もし合格したら……、国文学科の山内先生から特別なプレゼントがあります。あっ、このことは友達には言わないでくださいね!!)