『実践国文学』
『実践国文学』について
実践女子大学文学部国文学科の関係職員・学生・卒業生・大学院生・修了生を会員とする「実践国文学会」では、年に2回(10月と3月)に紀要『実践国文学』を発行しています。投稿は実践国文学会の会員しか許されませんが、本学科教員および大学院生が日頃の研究成果を発表する場となっており、2020年3月発行分で97号となる伝統のある紀要雑誌です。なお、一部、電子公開もされております。
最近発行された号の目次
91号(栗原敦教授退職特別記念号)
- 佐藤 悟
- 栗原敦先生を送る — 教育と研究 —
- 栗原敦教授
- 略年譜
- 栗原敦教授
- 業績目録
- 棚田輝嘉
- ことなし、と書くという事 — 一葉日記における記述意識 —
- ブルナ・ルカーシュ
- 浮浪者のことば — 小栗風葉訳「強き恋」にみる〈書き換え〉の問題をめぐって —
- 河野龍也
- 佐藤春夫『南方紀行』の中国近代(四) — 筆談が生んだ「誤解」 —
- 田嶋彩香
- 〈若い家族〉を書く意味 — 晩年の宮沢賢治を巡る一考察 —
- 土屋 聡
- 春山行夫の詩的認識をめぐって(一)
- 山口みなみ
- 向田邦子の「うしろ向きの視線」
- 植田 麦
- 成長する大物主神
- 德岡 涼
- 若紫巻の源氏歌「いはけなき鶴の一声聞きしより」について
- 牧野和夫
- 宋版一切経の舶載に係る一、二の問題 — 実賢・〔頼賢—実融〕という相承に沿って —
- 渡辺守邦
- 村菴和尚『金玉和襟集』について
- 松原哲子
- 草双紙の洒落言葉(二) — どらやき・さつまいも・鯛のみそず・四方のあか —
- 大井三代子
- 蜂須賀正韶と笛子 — 下田歌子研究(一) —
- 横井 孝
- 山岸徳平博士の現写本考 — 実践女子大学図書館山岸文庫蔵本識語編年資料から —
- 湯浅茂雄
- 鈴木朖『雅語訳解』の刊行年について
- 平子達也
- 出雲地域7方言の名詞アクセント資料 — 1~3モーラ語 —
- 山内博之・政井美穂
- 日本語教育における「A4一枚一単元教材」作成の試み
- 博士論文・修士論文・卒業論文 題目一覧
88号
- 渡邉守邦
- 因果物語の一問題
- 横井孝
- 『紫式部集』注釈のために—「注解」の方法への試考—
- 牧野和夫
- 福州版大蔵経における刻工と印面—東禅寺版—
- 土屋聡
- 新精神という概念をめぐって
- 畑夏希
- 石垣りんの初期作品-『断層』『女子文苑』『少女画報』掲載作品をめぐって-
- 兪三善
- アーネスト・サトウ『会話篇』における言いさし表現について
- 近悠美
- 「こういう」「こういった」の使い分け
- 土屋羽那
- 「卒業式でネイルする」文に関する考察
- 政井美穂
- 「てもいい」の意味用法に関する研究—「ギムレット,もう一杯飲んでもいいですか」が依頼と解釈できる場合を中心に—
- 影山輝國
- まだ見ぬ鈔本『論語義疏』(六)
- 大井三代子
- 『下田歌子私文』—下田歌子関係資料紹介—
- 加藤昌嘉
- 【書評】横井孝・久下裕利(編)『王朝文学の古筆切を考える—残欠の映発』(考えるシリーズII—知の挑発)
- 伊井春樹
- 【書評】近藤みゆき著『王朝和歌研究の方法』
- 金水敏
- 【書評】近藤みゆき著『王朝和歌研究の方法』
- 田嶋彩香
- 【紹介】栗原敦監修・杉田淳子編『宮沢賢治のオノマトペ集』
- 水上由美
- 【紹介】山内博之著『〔新板〕ロールプレイで学ぶ中級から上級への日本語会話』
84号
- 伊藤 好美
- 大伯皇女御作歌の表現 — 『万葉集』巻二 一六三・一六四番歌考 —
- 横井 孝
- 講義 源氏と源氏以後 -第二講・紫式部と孝標女の距離-
- 牧野 和夫
- 日本現存資料から見た宋版大蔵経の〈修〉について -「入(埋)木」の世界-
- 河野 龍也
- 佐藤春夫『南方紀行』の中国近代(三) -東熈市と鄭享綬-
- 栗原 敦
- 「銀河鉄道の夜」最終形の生成と「〔或る農学生の日誌〕」 -夢・現実・軌道の交錯-
- 坂口 周
- 発声映画の文化史(二)横光利一『家族会議』論 -〈幸福〉の行方-
- 影山 輝國
- まだ見ぬ鈔本『論語義疏』(四)
- 福家 俊幸
- 横井孝著『源氏物語の風景』
- 大館 真晴
- 植田麦著『古代日本神話の物語論的研究』
- 伊藤 好美
- 影山輝國著『新明解 現代漢和辞典』
- 水上 由美
- 『実践日本語教育スタンダード』を利用した 類義語リスト(動詞編)の作成
- 松尾 歩
- 古典を親しみやすい教科にするために -百人一首と流行歌の語彙の異同に着目し、授業案を提案する-
83号
- 横井 孝
- 紫式部集の末尾をめぐる試考 -古典作品の終局の相というもの-
- 牧野 和夫
- 談義所逓蔵聖教について - 延慶本『平家物語』の四周・補遺 -
- 坂口 周
- シンボリズムとヒプノティズム、あるいは神経衰弱と脳貧血系譜 - 志賀直哉「鳥尾の病気」を軸に -
- 坂口 周
- 発生映画の文学史(序) - 矛盾的自己同一体としてのトーキー -
- 神谷 碧
- 八雲立つ出雲の旅へ(『古事記』編纂一三〇〇年記念・万葉旅行) - 平成二十四年度 研修旅行報告 -
- 近藤 信義
- 《書評》 渡瀬昌忠著作集 <補巻二> 『万葉記紀新考』
- 小野 真依子 , 漆田 彩 , 北見 友香 , 竹原 英里 , 福嶋 健伸
- 日本語学の研究を 英語論文の参考文献欄に書く場合その3 -Journal of East Asian Linguistics では、 どのように論文を引用しているか-
- 北見 友香 , 竹原 英里 , 小野 真依子 , 漆田 彩 , 福嶋 健伸
- 日本語学の研究を 英語論文の参考文献欄依書く場合その4 -著者名と発行年の示し方-
- 中俣 尚己 , 漆田 彩 , 小野 真依子 , 北見 友香 , 竹原 英里
- Skype を活用した 日中会話交流プログラム
82号
- 横井 孝
- 講義 源氏と源氏以後 -第一講・「文学」と「効用」の問題-
- 牧野 和夫
- 中世寺院資料をめぐる二、三の問題-伝領墨署名慶舜・泉湧寺版『四分律含注戒本疏行宗記』の底本-
- 河野 龍也
- 佐藤春夫『南方紀行』の中国近代(二)- 漳州訪問先のこと-
- 影山 輝國
- まだ見ぬ鈔本 『論語義疏』 (三)
- 栗原 敦
- 意識的と無意識的と-「銀河鉄道の夜」に触れて-
- 棚田 輝嘉
- 梶井基次郎「瀬山の話(仮題)」原稿について
- 山口 みなみ
- 再考『あ・うん』-自我と他我のせめぎあい-
- Diana Donath
- 幸田露伴の作品における哲学的思想と観念論
- 漆田 彩
- 日本語学習者の「か」の使用に関する研究-終助詞を中心にして-
- 中俣 尚己 , 岩崎 瑠莉恵 , 萩原 知世 , 中野 仁美 , 山上 聡美
- Skypeを活用した初級日本語教育プログラム
- 竹原 英里 , 小野 真依子 , 漆田 彩 , 北見 友香 , 福島 健伸
- 日本語学の研究を英語論文の参考文献欄に書く場合その2
- 漆田 彩 , 北見 友香 , 竹原 英里 , 小野 真依子 , 福島 健伸
- 日本語学の研究を英語論文の参考文献欄に書く場合その1
80号
- 野村 精一
- 「源氏物語」と和歌について
- 渡辺 守邦
- 『国名風土記』考:続群書類従本『日本得名』の刊年を中心に
- 横井 孝
- 『紫式部集』をめぐる風景:「かへし 又のとしもてきたり」
- 牧野 和夫
- 「思融-良含」周辺のこと・杭州出自の宋人のこと:「軍記物語と東アジアの仏教世界」補遺
- 佐藤 悟
- 李白観瀑図の変貌 : 李白はいつから酒に酔ったのか
- 河野 龍也
- 消えない足あとを求めて : 台南酔仙閣の佐藤春夫
- 栗原 敦
- 宮沢賢治の仏教とはどのようなものであったか(上):「法華経」との出会いまで
- 影山 輝國
- まだ見ぬ鈔本 『論語義疏』 (二)
- 徳岡 涼
- 浮舟辞世歌の行方
- 久保 貴子
- 『建礼門院右京大夫集』の『源氏釈』『源氏物語』引用 : 表現の基底にあるもの
- 後藤 ひとみ
- 実践女子大学所蔵吉原細見目録
- 松原 哲子
- 『三升増鱗祖』について(二)
- 越後 敬子
- 其角堂永機の俳諧活動 : 明治期編
- 木川 あづさ
- 尾崎紅葉の文体意識
- 福嶋 健伸
- 時代名を含む日本語学の論文の英文タイトルについて : 日本語学の成果を海外に発信するために
- 中俣 尚己
- 選択を表す接続詞「または」「あるいは」「もしくは」「ないし」「それとも」の使い分け
- 棚田 輝嘉、山内 博之
- フォークソングの形態素解析 : 関西フォークと一般フォークの比較
- 近藤 みゆき
- 『古今和歌集男性特有表現一覧(改訂版)』 : N-gram分析による古典研究のこれまでとこれから