“アンニョンハセヨ~” 後期初のゲストは韓国から—ゼミ生一同、韓国文化に興味が尽きません— by 異文化コミュニケーションゼミ(髙グループ)
ベク・ドンフン氏は母国では中学校の歴史教諭。現在は学芸大学の教員研修生として教育について研鑽を積んでいらっしゃいます。ゼミ生たちは皆、隣国である韓国の生活文化に興味津々で、質問を浴びせました。

韓国の文化や社会について日本との違いを交えて学ぶことができ、とても興味深かったです。特に印象に残ったのは、韓国には「パリパリ文化」と呼ばれる特徴があるという点でした。「パリパリ」とは日本語の「早く早く」という意味で、韓国人のせっかちな性格を表しているそうです。この影響もあって韓国では急速なデジタル化が進み、生活の中で伝統があまり意識されない一方、日本は余裕のある雰囲気や和装に代表される伝統を大切にしているイメージがあると伺い、両国の違いがとても印象的でした。また、兵役や政治といった普段触れる機会の少ないテーマについてもお話を伺うことができ、とても貴重で楽しい時間となりました。ベク先生、ありがとうございました。(大内)

幼い頃から日本語を学んでいたベク先生は日本語がとてもお上手で、多くの深いお話をお聞きすることができました。特に印象に残ったのは、就職の大変さについてです。多くの人がソウルなど首都圏で働くことを望むため就職は困難で、30代まで無職で就職浪人をする人も当たり前にいると伺いました。経済的に不自由になることから、この状況は日本を上回る少子化の一因にもなっているそうです。一方で、郊外では人口が少なく、多くの労働力をロシアや東南アジアから受け入れているため、移民問題も重要な社会課題となっています。日本との違いを中心にお話しいただく中で、日本と状況は似ているものの、韓国の方がより深刻に都市への人口集中が進んでいると感じました。(比留間)

今回のお話の中で特に印象に残ったのは、韓国の兵役制度についてです。韓国では満18歳から30歳の男性に兵役の義務があり、以前は2年間だった期間が現在では1年半に短縮されているそうですが、少子高齢化の影響で入隊者が減少しているため、再び期間を延ばすべきではないかという議論も起きているそうです。また、兵役中は年齢に関係なく階級によって上下関係が厳しく決められており、たとえ自分より年下であっても階級が上の相手には必ず敬語を使わなければならないというルールがあることにも驚きました。このほかにも政治の仕組みや文化の違いについて分かりやすく教えてくださり、自分の中の韓国に対する理解が大きく深まりました。ベク先生、貴重なお話をありがとうございました。(竹田)

本日は、韓国ご出身のベク先生からたくさんお話を聞くことができました!特に印象深かったことが2つあります。1つ目は、小学生から政治に興味があることです。韓国では、韓国専用のネット掲示板のようなものがあるそうです。そこで、大人が議論したり意見したりしているものを小学生の頃から見て、政治に触れることができ、興味があることを知りました。2つ目は、学習に費やす時間についてです。先生の時代には、16時までには授業が終わるものの、自己学習という名の強制学習が午前0時まで行われていたそうです。その後法律ができ、今では午後10時までとなっているそうです。しかし、部活などはなく、勉強が最優先される国だと知りました。渡韓したことがあるため、知っていることが多いと思っていました。しかし、全くそんなことはありませんでした。ご専門分野である歴史を踏まえて、なぜ今こうなっているのか?と言う深い部分を教えてくださったとても貴重な時間でした。ベク先生、ありがとうございました!(髙)