竹内ゼミ 『本屋に関する調査(2022 年)』の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「本屋に関する調査(2022 年)」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査・統計データを読み取り、現代社会の動向・傾向を紹介していきます。
第 20 期生 小峰麻衣子
皆さんは普段どのくらいの頻度で本屋を利用しているでしょうか。近年電子書籍の普及やスマートフォンの利用時間の増加を背景に、実店舗の書店の利用が減少していると言われています。また、読書習慣そのものが薄れつつあることも問題となっています。こうした現状から、現在の本屋の利用実態に関心を持ち、関連する調査を調べました。
私は今回、マーケティング・リサーチ会社である株式会社クロス・マーケティングが実施した『本屋に関する調査(2022 年)』を紹介します。この調査は、2022 年 10 月 14 日(金)~16 日(日)に全国 47 都道府県の 20 歳から 69 歳の男女を対象に行われました。有効回答数は 1,100 サンプルで、調査補法はインターネットリサーチ(クロス・マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)でした。
まず「普段の本屋(実店舗)の利用頻度」についてです。「月に 1 回以上」の利用で最も多い年代は 40 代で 31.4%、「3 ヶ月に 1 回以上」の利用で最も多いのは 20 代で 21.4% でした。また全体でみたときに利用頻度でもっとも多いのは、「半年に 1 回未満」の 44.2% でした。
また「本屋の利用の仕方」(複数回答)についてでは、全体では「空き時間があれば立ち寄る」が 23.3% と一番多かったのですが、20 代は「目的の本が見つかったらまっすぐ帰る」が 23.6% と高いことがわかりました。また全体と比べて 20 代の特徴として、「平積みされていると手に取ってしまう」は他の年代に比べて比較的低いことがわかりました。一方 60 代は「空き時間があれば立ち寄る」が全体的にも最も高く、「平積みされていると手に取ってしまう」、「買う予定の無かった本もつい買ってしまう」も他の年代よりも高いことがわかりました。
さらに本の買い方について(複数回答)では、全体の 60.1% が「店舗の在庫を購入する」を選び、一方で 30.1% が「本屋では購入しない(ネット注文する、電子書籍を買う)」を選んでいました。
これらの結果から本屋の利用は全体的にやや低頻度になっていることがわかりました。20代は本屋に単に「立ち寄る」というよりは、「本を買うこと」を目的としており、60 代は「立ち寄り」や「予定外の買い物」が他の年代と比べると比較的多いなど、年代差が見られました。また、約 3 割がネットや電子書籍も利用しており、購入経路が多様化していることもわかりました。
そのため、本屋にはただ本を買うだけでなく、本に意識を向けるきっかけ作りを担う必要があり、気軽に立ち寄ることのできる環境が利用に繋がるのではないかと考えました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社クロス・マーケティング(2022)本屋に関する調査(2022 年)、
https://www.cross-m.co.jp/report/trend-eye/20221019bookstore
(最終確認日:2026/01/07)。







