竹内ゼミ 『マイナビ 2026 年卒大学生就職意識調査』の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「マイナビ 2026 年卒大学生就職意識調査」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査・統計データを読み取り、現代社会の動向・傾向を紹介していきます。
第 20 期生 末兼萌衣
そろそろ 3 年生も中盤になり、みなさんも就活を本格的にし始める時期だと思います。私はどんなふうに企業を選んでいるのか、どういう職種が人気なのかというような疑問があり就活の意識の傾向があるのか気になりました。そこで今回は、そんな就職活動の現状について学生の意識に関する調査を紹介したいと思います。
今回私が紹介する調査は、株式会社マイナビが 2024 年 10 月 1 日- 2025 年 3 月 25 日にかけて実施した「マイナビ 2026年卒大学生就職意識調査」です。調査対象は 2026 年 3 月卒業見込みの全国大学 3 年生、大学院 1 年生(調査開始時点)までの男女 36,311 名でオンライン調査で行われたものです。ウェイトバック集計をしていることに注意してください。この調査の目的は、学生の就職意識や就職活動全体の動向を把握することです。今回は、就職観、企業志向、企業選択のポイント、行きたくない会社、志望業種・志望職種について紹介します。
就職観については、「楽しく働きたい」が 37.4% と最多で、次に「個人の生活と仕事を両立させたい」も昨年からの上昇が高く学生のワークライフバランスへの意識がうかがえます。一方、「人のためになる仕事がしたい」が減り、「収入さえあれば良い」が高くなっている傾向がありました。その背景として自分の将来に対してもっとも不安に感じていることとして 35.3% が「お金に対する不安」と答えており、経済の不安定な状況が学生にも影響していることも考えられます。
企業志向については、大手企業志向(「絶対に大手企業がよい」と「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」の回答の合計) は 51.8% で昨年より下がっていますが、これは調査結果によると、『これまでは上場企業・大手企業による初任給引き上げが社会的に注目を集めていたが、非上場企業でも初任給引き上げの動きが活発化し、給与等の待遇面の条件が見直されたことが、中小・中堅企業志向の学生が増えた背景の1つと考えられる。』とありました。
企業選択のポイントについては、「安定している会社」が 51.9%(前年比 2.0 ポイント増)で 7 年連続で最多となっています。「給料の良い会社」が上昇している一方、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」が減少傾向にあり、安定性や収入を見る人が相対的に増えたことが分かります。
行きたくない会社については、「ノルマのきつそうな会社」が 38.2% と最多で、次に「転勤の多い会社」で 31.0% と前年度より増加しています。増加傾向にある背景として、学生の共働き志向が強くなっているということが考えられます。
最後に志望業種(最も志望している業種)について、今回は私と同じである『文系女子』に絞って紹介します。志望業種において、文系女子は「食品」が 10.1%、次に「銀行・証券」が 6.6%、「ホテル・旅行」が 6.1% と高くなりました。前年度より上がったのは、「信金・労金・信組」が 0.8 ポイント、「生保・損保」、「銀行・証券」、「官公庁・公社・団体」がそれぞれ 0.6 ポイントの上昇が見られました。志望職種においては、文系女子でいちばん多いのは、「総務・経理・人事などの管理部門」で 28.0% と、大学生全体の平均が 17.0% でしたので、それよりも 11ポイント高いことが分かりました。次に志望度が高い「営業企画・営業部門」は 23.1% で、全体の平均 21.2% よりが 2 ポイントのみ高いことからみると、「総務・経理・人事などの管理部門」は文系女子の特徴とも言えるかもしれません。
この調査から、収入やワークライフバランスなど将来に見通しを持って就職活動をしている人が多いように感じられました。現時点での希望のライフスタイルだけでなく、将来に向けた長期的なキャリアプランを考えている傾向があると感じました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社マイナビ(2025)
マイナビ 2026 年卒大学生就職意識調査、
https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2025/04/shushokuishiki-25-01.pdf
(最終確認日:2025/12/29)







