竹内ゼミ 『令和 5 年度食品表示に関する消費者意向調査』の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「令和 5 年度食品表示に関する消費者意向調査」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査・統計データを読み取り、現代社会の動向・傾向を紹介していきます。
第 20 期生 末兼萌衣
アルバイト先で商品について説明を受けた際、「日本では海外に比べて多くの食品添加物が使用できるため、健康のためには注意した方がよい」と聞いたことがありました。また、インターネット上でも「添加物が入っていないからおすすめ」といった投稿を目にする機会があります。私はこれまで食品添加物をあまり気にせず生活してきましたが、実際にはどの程度の人が添加物を意識して食品を選んでいるのかが気になり、今回この調査を取り上げました。
今回紹介するのは、消費者庁食品表示課の委託を受け、株式会社ロイヤリティマーケティングが実施した「令和 5 年度食品表示に関する消費者意向調査」です。本調査はインターネット調査として実施され、調査期間は令和 6 年 3 月 1 日から 10 日まで、調査対象は全国の満 15 歳以上の日本国籍を有する一般消費者です。有効回答数は 48,806 件で、その中から無作為に抽出した 10,000 サンプルを用いて分析が行われています。本記事では、その中から食品添加物に関する結果を紹介します。
まず、食品を購入する際に「添加物」の表示をどの程度参考にしているかについて見てみます。「いつも参考にしている」と「ときどき参考にしている」を合わせた割合は 52.4% である一方、「あまり参考にしていない」「全く参考にしていない」を合わせると 41.2% となっていました。男女別に見ると、前者の割合は男性が 46.9%、女性が 57.5% と、女性のほうが約 10 ポイント高い結果となっています。また、年代別では男女ともに 70 代以上が最も高い割合となっていました。
次に、食品添加物に関する理解についてです。「添加物の表示は、使用した添加物に占める重量の割合の高いものから順に表示されている」という説明が正しい選択肢である設問において、正解を選んだ人は 20.2% にとどまりました。
さらに、「食品添加物は、安全性が評価されたものや、長年の食経験があるものとして国に認められたものが使用されている」ことを知っているかという質問に対しては、「はい」が 49.8%、「いいえ」が 50.2% となり、食品添加物について十分に理解していない人が多いことがうかがえます。
また、栄養強化を目的として使用されるビタミンやミネラル、アミノ酸などの添加物は、一部の食品を除いて表示されない場合があるという説明に対する意見としては、「どのような目的であっても、購入時の参考にするため表示してほしい」と回答した人が 42.4% で最も多くなりました。一方で、「すべての食品で表示すると見えにくくなるため、現在の一部食品に限る表示でよい」とする意見も 21.8% 見られました。ここでも、若年層ほど表示をあまり気にしていない傾向が確認されました。
この調査から、食品添加物を意識して食品を選んでいる人は全体の約半数であることが分かりました。特に若年層では意識が低い傾向が見られる一方、30 代以降では、料理をする機会が増えると考えられる女性を中心に意識が高まっている点が印象的でした。今後は、若い世代に対して食品表示への関心を高めていくことが課題だと考えられます。今回の調査をきっかけに、私自身も食品添加物や表示について、これまで以上に意識していきたいと思いました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
出典:「令和 5 年度食品表示に関する消費者意向調査報告書」(消費者庁食品表示課)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/information
/research/2023/assets/food_labeling_cms201_240813_01.pdf
(2026年1月23日に利用)







