国文学科4年
文学部 国文学科 4年
※インタビュー内容・情報は取材時のものです
Q1:この学科で学ぼうと思ったきっかけはなんですか?

古典文学へのあこがれから
より広い文学研究を志望
中学生のときに古事記や近現代の小説を読み、文学に興味を持ちました。オープンキャンパスで古典文学にもモデルとなる土地があり、そこでしか得られない感覚を求め実際に現地調査に行ける授業があると聞き、文学を実践する魅力から本学を志望しました。また、上代から近現代まで広く学べ、中国文学と国語学にも先生がいらっしゃる点にも大きな魅力を感じています
Q2:特に印象に残っている授業はなんですか?

文学を実地で学ぶ
ユニークなカリキュラム
志望のきっかけになった「名所旧跡プロジェクト」です。鳥羽から伊勢、名古屋の熱田神宮に行く行程では二見興玉神社から伊勢の外宮と内宮へ。江戸時代のおかげ参りと同じ景色を見ているのだと感動しました。遷宮の儀式や斎宮についても学べ、事前学習のない一人旅では得られない経験ができました。
また、「礼法」という実習形式でマナーやプロトコールを学ぶ授業も、お辞儀と源氏物語のつながりなど日本文化へのアプローチ方法を学ぶことができ、印象に残っています。
Q3:各年次での学びを通じ、どんな感想を持ちましたか?

文学をきっかけに
学芸員資格へ興味が拡大
1年時は古典から近現代の韻文散文、国語学、漢文学などを広く学び、自分が本当に好きな分野が何かを確認できました。2年次では選択分野を深く学び、発表のある授業では自分流の研究や先生への質疑から着実に知識が増えていくことがとても楽しかったです。3年以降は文化財を取扱える学芸員資格やマイスター制度に挑戦したいと思っています。
Q4:本学での学びから、将来社会に出た後も役に立つだろうと思う考え方やスキルはありますか?
時代の変化に柔軟に応じる思考を
社会でも活かしたい
将来は学芸員の資格を取得し博物館に就職することが目標です。勉強を始めたばかりなのでハードルの高さはわかりませんが、文化財系の授業での学びが役立てば嬉しいですね。学科の教えでは「言葉は時代と共に常に変わり続けていくものである。ら抜き言葉を注意する人がいるけれども、明治から使われているのだからそれが当たり前になっている社会で、ら抜き言葉が正しくないとは言い切れない。常識もその時代によって変わり続けている」という言葉が印象的でした。自分の常識が社会の常識であると思ってはいけないし他人に押しつけてもいけない。常に情報をアップデートし他者を受け入れる姿勢はどんな仕事に就いても役立つことではないかと思っています。
Q5:これから実践女子大学を目指す高校生たちへのメッセージをお願いします。
文学を楽しみながら
表現スキルも身につける
本学の特長として先生との距離感の近さがあります。授業や研究についてわからないこと、就職関連の相談などで、多くの学生が担当の先生を訪ねています。先生がたにはいつもていねいに答えていただき、学ぶ楽しさを毎日感じています。私は日本の言葉や文化が好きですが、本当に詳しくなりたいものが何かまだピンときていない方も、1年生の幅広い授業からじっくり自分の興味を見極められます。また、人前での発表や自分の意見を言うことが苦手な方も、入学後の発表やプレゼンテーションを通じ自然と力が身につけられます。ぜひ本学で文学の楽しさを味わいながら、さまざまなスキルも自分のものにしてみてください。