ウクライナの郷土料理、キレイな赤いスープ、ボルシチを食べたことはありますか? by 異文化コミュニケーションゼミ(飯島グループ)

一橋大学大学院で言語社会学を研究されているドゥブニコバ・ヤンナさんは、日本(特に長野県と北海道)を愛して止まないウクライナ人女性です。それは美しい鮮やかな刺繍を施したウクライナの民族衣装、ヴィシヴァンカを身に着けて、ゼミにいらしてくださいました。

今回お話を聞いたヤンナさんは、趣味が茶道、自然を深く愛し、優しい笑顔がとてもキュートな方でした。お名前は漢字で「優奈」と書くと教えてくれました!ウクライナへのロシア侵攻について話を伺う中で、ヤンナさんが「いつか攻撃されると思っていた」という言葉が特に印象に残りました。日本がロシアの隣国であるにもかかわらず、自分の危機意識の低さを痛感し、考えさせられました。また、ロシア連邦内に存在する各共和国がそれぞれ独立するべきだという意見にも強く納得しました。さらに、「レオナルド・ダ・ヴィンチの時代のように、もっと一人ひとりの個性を大切にすべき、現在は色んなものが簡素化しすぎている、もっと複雑でもいいのではないか」というとても深いお話に心を打たれました。AIが発達する今だからこそ、自分自身の個性を大切にしたいと感じました。最後に、教えていただいたおススメの観光スポットや料理も、是非、訪れたい、味わってみたいです!(飯島)

今まで戦争についてはニュースからの情報でしか知りませんでしたが、実際にヤンナさんからリアルな声を聞き、より実感を持ち他人事ではないと強く感じました。また、平和を取り戻すための具体策で連邦からそれぞれの民族が独立することと話されていて新しい考えに出会うことができ、納得しました。皆違っていいのだから、それぞれが自分の文化に誇りを持って欲しいという考えがもっと大切にされるよう願います。「人間」として胸を張って生きられるようにという言葉が印象深く心に残りました。外国人差別についてもあらゆる立場に立って考えることが重要だと改めて考える機会になりました!沢山深いお話が聞けて良かったです♪おススメの『舟を編む』という映画、観てみたいと思います!(福原)

私たちゼミ生からの「現在の戦争を終わらせるには何が必要だと思いますか?」という質問に対するヤンナさんの回答が、大変印象的でした。彼女は「ロシア連邦内の共和国が独立する必要がある。現在、ロシアの価値観や生活文化を強要され、被害を受けている人もいる」と語りました。また、「そうした共和国が独立しようとするなら、ウクライナは全面的に協力する」とも述べており、ウクライナの人々が少しずつでも平和に向かって歩もうとしている気持ちが伝わってきました。さらに、ゼレンスキー大統領については「これまでの大統領と違い、国民にとって身近な存在であり、ウクライナのことを真剣に考えてくれている」と好意的に話していたのが心に残りました。今回のお話を通して、ニュースでは知り得なかった戦争の背景を深く理解することができ、とても貴重な経験となりました。一日も早く平和が訪れることを願っています。(竹田)