竹内ゼミ 『飲食店の行列に関する意識調査』の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「飲食店の行列に関する意識調査」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査・統計データを読み取り、現代社会の動向・傾向を紹介していきます。
第 20 期生 大関実佐季
私がこの調査を取り上げようと思ったきっかけは、アルバイト先でレジを担当しているときに、ものすごい行列ができることです。特に休日やイベント期間には、レジ前に長蛇の列ができ、お客様がどのくらいまでなら我慢して並ぶのかが気になりました。そこで行列に関する調査を探していたところ、アルファノート株式会社が実施された『飲食店の行列に関する意識調査』の記事を見つけました。
この調査は、全国 20 代~ 60 代の男女 6,600 人に事前調査を実施し、「飲食店で行列に並んだ経験はありますか?」に「はい」と答えた方から 500 名を抽出し、2025 年 4 月 18 日~4 月 28 日に、インターネットで実施されました。今回は公開されている調査結果のうち、気になる項目について紹介します。
まず、「飲食店の行列、最長でどのくらい並んだことがありますか?」という質問では「30 分~1 時間未満」を選択した方が 40% で最も多く、次いで「10 分~30 分未満」で 28% でした。つまり全体の約 7 割の人が、1 時間未満の待ち時間を経験していました。裏を返せば、1 時間以上並ぶ人は全体の 3 割程度にとどまり、長時間の行列を避ける傾向が強いとも言えます。多くの人にとって、飲食店の待ち時間は「できれば短く済ませたいもの」であるようです。
次に、「飲食店の行列、どのくらいまでなら並べると思いますか?」という質問では、「10 分~30 分未満」が 40% で最も多く、次いで「30 分~1 時間未満」の 37% でした。こちらは 1 時間未満が全体の約 8 割でしたので、上述の実際に並んだ経験よりもどのくらいまでという意識とは少し割合に違いがあり、できるだけ行列を避けたいと考えている人がやや多いことがうかがえます。年代別で見ると、20 代・30 代では「2 時間~3 時間」を選択した人が最多だった一方、40 代は「10分~30分未満」が、50代・60代は「10分未満」 が最も多く、若い世代ほど行列に対して比較的寛容であることが読み取れます。新しい店や話題のスポットに積極的に足を運ぶ姿勢が、待ち時間への許容度にも表れていると言えそうです。
また、「行列に並んだことがある飲食店の種類を教えてください」(複数回答)の質問では、「ラーメン屋」が 17% で最も多く、手軽さや回転率の高さから並ぶ人が多いと考えられます。続いて「レストラン」、「寿司屋」、「ファミリーレストラン」、「カフェ」などが多く、家族ずれの人気店が多い印象を持ちました。
「飲食店の入店待ちを行う場合、どのようなシステムがあると嬉しいですか」(複数回答)の質問に対しては、「Web 上で順番予約ができるシステム」が 30% で最も多く、できるだけ店頭で待つ時間を減らしたいという利用者の思いが表れていると言えます。次いで多かったのは、「スマホで待ち組数や待ち時間を確認できるシステム」と「整理券システム」で、いずれも 19% でした。このことから利用者は待つことそのものよりも、待ち時間が読めないことにストレスを感じやすく、事前に状況を把握できる仕組みを求めていると考えられます。
この調査を通して感じたのは、行列には「人気の象徴」という側面がある一方で、効率よくお客様を店に入れる工夫も求められるということです。お店の戦略によって、「行列を活かす」か「行列を減らす」かを考え、それぞれのデータをうまく活用していくことが重要だと思いました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
アルファノート株式会社(2025)
行列に並べる時間は「1時間未満」が77%!ユーザーが飲食店に求める行列緩和対策は?
https://media.alpha-note.co.jp/020010
(最終確認日:2025/10/17)







