カンボジア・プノンペン:グローバルインターンシップ(短期)

英文学科2年
※こちらの記事は、取材時の情報になります。
現地インタビューで浮かび上がった、貧困と教育の格差
Q:グローバルインターンシップに参加しようと思ったきっかけは?
幼い頃から海外に興味があり、高校生の頃には本格的に留学したいと考えるようになりました。その思いから、留学制度が整っている実践女子大学への進学を決めました。海外旅行の経験はあったものの大学の海外プログラムへの参加は初めてだったため、まずは費用を抑えて挑戦でき、ボランティアにも取り組めるアジア圏のプログラムを選びました。
Q:グローバルインターンシップで、印象に残っていることは何ですか?
一番印象に残っているのは、企画前に行った街頭インタビューです。「なぜ貧困はなくならないのか」「教育をどう考えるか」を伺うために、現地の富裕層が集まるイオンモールと、庶民の市場であるセントラルマーケットで話を聞きました。イオンモールでは弁護士の父と裁判官の母をもつご家族に出会い、父親は「将来は海外でも学んでほしい」と語っていました。経済的に余裕のある家庭ほど、将来を見据えて教育に投資し、子どもの視野を広げていると実感しました。
一方、セントラルマーケットでは対照的な声がありました。英語を理解する学生は「大卒のほうが就職率が高い」と大学進学の必要性を話す一方で、ご高齢の方の中には英語の読み書き・リスニングが難しく、クメール語のみという方もいました。こうした聞き取りから、家庭の経済状況の差に加えて、若年層と高齢層のあいだで教育の浸透度に大きな開きがある「貧困と教育の格差」の現実を肌で感じたことが、最も心に残っています。
Q:グローバルインターンシップを終え、自身の考え方や行動変化があったことや将来に生かしたいことを教えてください。
キミタビ参加前の私は、否定が怖くて意見を控えがちで、英語も“間違えるくらいなら話さない”タイプでした。ところが、ネイティブ教員との3時間ディスカッションや、カンボジアの学生との交流、日常のやり取りまで英語づくしの環境で、「完璧じゃなくていい、シンプルに伝えよう」という意識に切り替わり、次第に“話すこと自体”を楽しめるようになりました。企画づくりでは「本当にやりたいこと」を自分の言葉で伝え、仲間が受け止めてくれたことで議論が深まり、より良い形へ。意見を出すことは怖さではなく、チームを前進させる力だと実感しました。これからは交換留学やワーキングホリデーに挑戦し、英語力と異文化理解をさらに磨いていきたいです。
※こちらの記事は、取材時の情報になります。