書く理由
いつも何かしらの不安を抱えて生きている。
例えば、期末。ちゃんと単位が取れるのか、締め切りまでにレポートが終わるのか。
例えば、低気圧。厚く覆われた雲のどんよりとした雰囲気が、私の心を沈ませる。
この不安たちは大丈夫。根源さえ取っ払ってしまえば解決するから。問題は、たまに訪れる原因不明の漠然とした不安だ。何がきっかけで生まれたのかもわからない、そんな不安。落ち込んだ時、いつもなら眠るか音楽や本に触れるかですっきりと解決するのに、原因不明のそれは何もかも拒む。高校生くらいの頃から姿を見せるようになったソイツに、ただ怯えるだけの日々だった。
でも、定期的に文章を書くようになってから、その不安を過度に恐れることが無くなった。
心の中にモヤモヤと広がる形ないものと向き合い、文字という形のあるものに一生懸命落とし込んでいく。その作業をしていくうちに、心はだんだん整理されていく。モヤモヤが大きかったり濃度が濃かったりすればするほど、いつもより良い文章が書けたような気持ちになることだってある。自分には優れた文章を書けるだけの力なんて無いけれど、漠然とした不安に立ち向かった末に並べられた言葉たちは、心地よい達成感と満足感を与えてくれる。
今では漠然とした不安に襲われるたび、「いつか文字に起こす時のためにこの感情を覚えておこう」と思えるようにもなった。
不安だけじゃない。嫉妬、悔しさ、負の感情。時に私たちの心をズタズタに切り裂いていく凶器のような感情。目に見えないものに立ち向かうには、何らかの形で可視化させる必要があるのかもしれない。絵やハンドメイドみたいに、文字じゃなくても良い。音楽のように、耳で感じられるものだってある。負の感情に立ち向かうための選択肢は無限大だ。
その中で私が選んだのが言葉だ。形のないものを様々な言葉で表現していくために、私は書き続けていきたい。
何だか暗いブログになってしまった。ちょうど期末の時期だし、天候が不安定な日々が続いているせいかもしれない。でも、自分の気持ちを文章にさらけ出せたお陰ですっきりした。心地よい満足感に包まれたところで、そろそろ課題に取り組もうと思う。
ここまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
ペンネーム:ゆめ