池田ゼミ 池田 三枝子先生
ゼミのテーマ・ゼミの学び・ゼミの魅力
私たちのゼミは、上代文学と呼ばれる、最も古い時代の日本文学を研究対象としています。主な作品は『古事記』や『万葉集』といったものです。記紀・風土記の神話や伝説・説話等も扱いながら、当時の思想や文化、信仰についての調査をすることで、作中の神や人物・物品、『万葉集』の歌の意味や背景を考察していきます。また昨年度は、夏休みのゼミ旅行として、伊勢神宮を中心に上代の文学作品や日本の神話に関わる伊勢のさまざまな地を見学しました。10月には、学園祭の国文学科ブースのスペースにて、展示と共に冊子を配布し、たくさんの方にご覧いただきました。資料が膨大なため調査は大変ですが、古代の日本を知ることで、これまでしらなかった日本の一面を見られるかもしれません。
担当教員から
上代文学は、7~8世紀の作品を主な研究対象としているため、文献資料が極めて少ないという特徴があります。そのため、漢籍の用例や考古学資料、民俗学や歴史学といった他分野の研究成果を駆使して論理を構築して行くところに、研究の難しさとおもしろさがあります。上代文学ゼミでは「こういう資料が有効では?」「こんな考え方をすると良いのでは?」等、ゼミ生同士が議論したりアドバイスし合ったりしながら、成長して行きます。