時田 朋子先生
Be Free
時田 朋子(TOKITA Tomoko)/現代社会学科
1998年 東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業
2003年 東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了
2004年 モントリオール大学大学院教育学部修士課程修了
2009年 東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了
Q1. 先生の研究分野は何ですか。その研究を始めたきっかけは何ですか
研究分野は社会言語学です。特に言語の多様性に興味があり、バイリンガルやマルチリンガル、最近では英語の多様性について研究しています。研究のきっかけは、大学3年生の夏、カナダのモントリオールに短期留学し、フランス語と英語を共通語として多言語が使用されている状況を目の当たりにしたことです。なぜ多言語状況が生まれたのかという社会レベルから、どのように言語が使い分けられるかという個人レベルまで、幅広い関心を抱きました。
Q2. 先生が担当されている授業の中で、学科を決める1年生やゼミを決める2年生におススメの授業は何ですか
2年生前期までに担当している授業は、「Integrated English a」や「英語コミュニケーションI/IIA」など主に英語科目です。一人ひとりの英語スキルを伸ばすとともに、異文化コミュニケーションや世界の社会問題について理解を深め、グローバルな視点を獲得してもらうように心がけています。
「異文化理解」は、2年生後期開講であるためゼミ選択に間に合いませんが、私の研究対象地域であるカナダの多様性をテーマに講義をしています。
Q3. 先生のゼミはどのような活動をしていますか。どんな雰囲気ですか
3年ゼミのテーマは、「多言語社会(マルチリンガリズム)」です。前期はテキストを輪読して日本の多言語状況を学び、後期は渋谷における多言語状況を調べます。4年ゼミは、卒論の作成が中心です。また、海外在住の方をゲストに迎え、外国語や異文化について学ぶ機会も設けています。
ゼミのモットーは、「Be Free」です。各自が自由を追求しながら他のゼミ生の自由を尊重する、和気藹々としたゼミでありたいと思います。
Q4. 先生のゼミでは、どのような卒業論文のテーマがありますか
多言語状況に関するテーマ(「インバウンドを目的とした日本の航空会社の多言語対応」、「渋谷区代官山における言語景観〜飲食店看板の分析から〜」)、言語そのものに関するテーマ(「スタジオジブリ作品にみる日本語音声と英語字幕の比較分析」)、「異文化に関連するテーマ(「韓流ブーム」における韓国コスメの人気に関する考察」)など、様々です。ゼミ生には、興味や関心のあるテーマを自由に選んでもらっています。
Q5. 先生の大学時代の楽しかった思い出は何ですか
春休みや夏休みに、学期中に貯めたアルバイト代を使ってカナダやフランスに語学留学をしました。短期間であり言語スキルがそこまで伸びたとは言えませんが、拙い外国語を使ってなんとかコミュニケーションをとろうとしたり、新しい物の見方を知ったり、日本では経験できないことがたくさんありました。楽しいばかりではなく恥ずかしい思いもしましたが、今となれば全て素敵な思い出です。
Q6. 受験生に人間社会学部に入学したら、どのような学生になってほしいですか
まず、自分が将来どうなりたいのかを自由に描いてみてください。そのために大学で何をすればいいか考え、それに従って主体的に活動してみましょう。きっと新しい世界が開けてきます。大学での学びにも大きなヒントがあると思いますので、一生懸命に取り組んでください。貴重な4年間が充実した時間になるよう、精一杯サポートします。